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懐石料理の心得に満ちる小さな割烹 荻窪「有いち」|マッキー牧元の「行かねば損する東京の和食」
1年間の外食数は600軒以上。高級店からB級までをくまなく知り尽くすタベアルキスト、マッキー牧元さん。食べ歩きのプロ中のプロに、今行くべき東京の和食店を教えてもらいます。
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「ああ、なぜこんな店が東京にないのだろう」 名古屋「花いち」|マッキー牧元の美味しいから旅をするのだ!
第八千九百七の夜だった。 40年弱営まれてきた店は、名古屋の閑静な住宅街の中で灯りを落とし、ひっそりと佇んでいる。開店から第八千九百七日目の夜だった。「いらっしゃいませ」。いつものように、上品な奥さんと優しい目をしたご主人が挨拶する。流麗な字で書かれた品書きに目を走らせる。 「どれも頼みたい」。この店に来るたびにそう思う。 この店を初めて訪れたのは、2004年だった。最寄り駅から歩くこと15分。ひっそりと住宅街に身を沈め、表札も看板もない。赤みを帯びた黄色い、朽葉色の瓦に生成りの土壁が品を漂わせ、よしずの前には、つつじとむくげが青々と茂って、風に揺られていた。
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親しみやすさでまた行きたくなる割烹 代々木上原「茂幸」|マッキー牧元の「行かねば損する東京の和食」
1年間の外食数は600軒以上。高級店からB級までをくまなく知り尽くすタベアルキスト、マッキー牧元さん。食べ歩きのプロ中のプロに、今行くべき東京の和食店を教えてもらいます。
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静岡から東京へ新規出店。銀座「志翠」|マッキー牧元の「行かねば損する東京の和食」
1年間の外食数は600軒以上。高級店からB級までをくまなく知り尽くすタベアルキスト、マッキー牧元さん。食べ歩きのプロ中のプロに、今行くべき東京の和食店を教えてもらいます。
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自然と料理に心で向き合う。大阪高槻「心根」(ココロネ)|マッキー牧元の美味しいから旅をするのだ!
山奥にひっそりとその店はあった。 大阪府高槻駅から車で約40分、山道を走らせてたどり着いた集落に、築百年以上の民家を改築した割烹である。 周囲は数軒の民家しかない。 鬱蒼とした緑と澄んだ空気に囲まれた場所である。店主・片山城さんは、大阪の郊外の住宅街で店をやられていたが、「草喰 なかひがし」の中東さんや「美山荘」を敬愛するあまり、ずっと思い描いていた山奥へ、2年半前に移転したのだという。今の時期だけという「山桃ソーダ」をいただいた。近隣の山で採ってきた山桃だという。赤いソーダは、甘みがスッキリとして澄んでいる。カウンターの目前に広がる緑を眺めながらいただくと、慌ただしい都会の時間
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味に現れる料理人の矜持 「乃木坂しん」|マッキー牧元の「行かねば損する東京の和食」
1年間の外食数は600軒以上。高級店からB級までをくまなく知り尽くすタベアルキスト、マッキー牧元さん。食べ歩きのプロ中のプロに、今行くべき東京の和食店を教えてもらいます。
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やきとん屋の名店のスペシャル弁当! テイクアウトは新宿「鳥茂」を目指せ
こんな時期だからこそ、応援したい店がある……。 この難局をなんとか切り抜けてほしい……。 タベアルキスト、マッキー牧元さんが応援するお店の オススメのテイクアウトをご紹介します。
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「うまいぜよ!」 高知で魚を食べるなら断然「ゆう㐂屋」|マッキー牧元の美味しいから旅をするのだ!
高知で美味しいものといえば、皆さんが思い浮かべるのは、カツオではないだろうか。 そのイメージどおり、高知市内を歩けば、どの店も“カツオのたたき”の文字が踊って、お客さんを誘い寄せる。名物をうたうだけあって年中あり、どの店に入ろうとも美味しくいただける。しかし、どの道にも頂点はある。高知に通って10年、毎年数回高知に行くようになってからは、もうカツオはこの店以外では食べなくなってしまった。 高知市内にある「ゆう㐂屋」である。 なにしろ今まで食べてきた概念を変えるカツオが出されるのである。カツオは刺身と銀皮作りがあるが、両方食べてほしい。まず運ばれてきた瞬
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悩みに悩むカタカナメニュー。根岸「レストラン香味屋(かみや)」|マッキー牧元の「行かねば損する東京の和食」
1年間の外食数は600軒以上。高級店からB級までをくまなく知り尽くすタベアルキスト、マッキー牧元さん。食べ歩きのプロ中のプロに、今行くべき東京の和食店を教えてもらいます。
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天ぷら界に新風を吹き込む人気店 麻布十番「たきや」|マッキー牧元の「行かねば損する東京の和食」
1年間の外食数は600軒以上。高級店からB級までをくまなく知り尽くすタベアルキスト、マッキー牧元さん。食べ歩きのプロ中のプロに、今行くべき東京の和食店を教えてもらいます。