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特別編 蒸籠と点心で「家中華」ライフ|サトタカの「行かねば損する東京の中華料理店」

近くにテイクアウトできる店がない!

日々Facebookに上がってくるテイクアウトごはん。でも近所には、そんなにお持ち帰りできる店がない。そして、車もない……。色んな人と話してみると、東京には割とそういう方も多いんじゃないでしょうか。

とはいえ、毎日自分の味だけだとちょっとなあ、っていうのはありますよね。そこで今、私はプロの味を取り入れながら、家の食卓を楽しんでいます。

特に中華は、点心のお取り寄せが便利。なかでも“助かる”のは、蒸して加熱調理する点心です。まったく包丁を使わず、加熱時間をタイマーでセットしておくだけですから、昼にササッと食べたい時、あと一品ほしい時には本当に最高。蒸気でしっかり温めていただくので、衛生面も安心です。

直径15cmの二段蒸籠は神

そこでまず、おすすめ点心の前にお願いが。直径15cmの二段蒸籠を用意しましょう。「え、蒸籠から?」と怒らないでくださいよ。実はこれほど使える調理器具はありません。

蒸したらそのままテーブルに出せるので皿を汚さないですし、二段あれば、上段で蒸し餃子4つ、下段で野菜を蒸すというような使い分けも可能。ふつうサイズの肉まんならだいたい入りますし、1~2人の暮らしならこれでOK。3人暮らしなら3段もありですよ。

「大は小を兼ねるでしょ?」という声もあるでしょうが、利便性でいえば断トツ15cm。直径30cm近い蒸籠の場合、湯が沸くまでに時間がかかりますが、半分の直径だとあっという間に沸騰します。事実、うちでは大型蒸籠より、小さなこの子が大活躍。ともかく早い!

点心のお持ち帰りができるレストランのシェフと話をしても、「できれば加熱はレンジじゃなくて蒸籠で……」とおっしゃいます。これさえあれば、仕上がりのクオリティはレンジ加熱の比じゃないですからね。ステイホーム関係なしに、あって損のない調理器具です。

照宝
蒸籠といえば照宝というくらい有名。材質は杉、竹、ヒノキが選べます。通販では、蒸籠と手持ちの鍋に合わせるための蒸し板を販売。
http://www.shouhounet.jp/shop/

中華の扉
蒸籠と鍋のセットを販売。ステンレス、アルミ、IH対応の鍋もあります。15cmだと収納にそれほど場所をとらないので、個人的には鍋とのセットがイチ推しです。https://item.rakuten.co.jp/chuukanotobira/5047001s-2/

プロ御用達の点心で「おうち飲茶」

さて、約10分の加熱でごはんにできる蒸し点心ですが、えび蒸し餃子や五目湯葉巻きなど、飲茶で楽しむメニューが豊富です。つまり、いろいろ取りそろえれば「おうちで飲茶」もすぐできる!

発送で手堅いのは、大珍食品有限公司。名前からピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、横浜中華街の老舗広東料理店「大珍樓」の点心をはじめ、高級ホテルやレストランの点心の製造をOEMで引き受けています。

点心は、すべて職人さんによる手作り。少し前まで、週末の午後は工場の前で2時間だけ、社長自ら工場直売をしていましたが、今はウェブショップが充実。時々目玉商品が出てくることもありますよ。ニラ入りエビ蒸し餃子など、定番の広東点心がおすすめです。

大珍食品有限公司
初めてのお買いものなら、先日から発売開始の5,000円のおまかせセットがいいかも。送料込みです。https://daichin-outlet.com/

季節感のあるレストランの点心

点心は手間がかかるので、レストランで力を入れているところは限られるのですが、中野の「なかの中華!sai」では、店と変わらない味を家で楽しめるものとして、点心を充実させています。

もともと辻調理師専門学校の講師を務めていたオーナーシェフの宮田俊介さん。衛生管理のことをしっかり考え、これを機に、食塩水から殺菌水を作れる業務用電解次亜水精製装置を導入したそう。

叉焼包、春キャベツと新筍の焼売、若鶏ともち米の蓮の葉包みなど、丁寧に作られた点心はクオリティが高く、季節感も感じられてほっとする味。お近くの方は自家製のXO醤もあわせてぜひ。

なかの中華!Sai
テイクアウト、発送どちらもOK。ご夫婦ともに料理人で、2人で点心を作られています。
https://www.instagram.com/nakanochinese_sai/
https://www.facebook.com/nakano.sai/
東京都中野区野方1-6-1
TEL:03-6454-0925

焼売は万能!

もうひとつ、あったら「助かる」点心といえば焼売です。焼売は仕込み置きしやすく、家ではおかずにもなり、お酒のアテにもぴったり。そのせいか、今、比較的いろんな店で出していますよね。お取り寄せだけでなく、近くのレストランで“手作り”の焼売を売っていたら「買い」ですよ。

私が最近いただいたなかで印象に残っているのは、以前この連載でもご紹介した清澄白河「O2(オーツー)」のフキノトウ焼売。

テイクアウトで出していますが、蒸し直していただいたらこれが絶品。粗挽き肉にほろ苦いフキノトウがいいアクセントになっていて、これは巷の冷凍点心には出せない味だなあと唸りました。冷凍推奨ではありませんが、くっつかないように冷凍保存し、この味を少しずつ蒸して楽しんでいます。

O2(オーツー)
https://www.instagram.com/o2_kiyosumishirakawa/
https://www.facebook.com/O2kiyosumishirakawa/
東京都江東区三好2-15-12 峯岸ビル1F
TEL:03-6458-8988

もうひとつは、「慈華(いつか)」の「ラムと中国セロリの焼売」です。こちらは第1回目の連載でご紹介した「麻布長江 香福筵」が外苑前に移転し、新装オープンしたレストラン。現在は、真空パックのお取り寄せセットと、テイクアウトの両方に取り組んでいます。

私もさっそく取り寄せましたが、ラムと中国セロリの相性がよく、素材の香りがギュッと詰まった、キレイで贅沢な味。この時はラム尽くしのセットで、焼売だけでなく、ラムカレーやラムラックのスパイシー煮込みなどが楽しめました。真空パックは自分のペースで楽しめるのがいいですね。

慈華(いつか)
https://www.instagram.com/itsuka.official/
https://www.facebook.com/itsuka8/
東京都港区南青山2-14-15五十嵐ビル2F
TEL:03-3796-7835

そしてもうひとつ、焼酎に合う焼売としておすすめしたいのが「中華可菜」。都内の中国料理店とバンコクで修業された五十嵐可菜さんがつくる焼売は、豚バラ肉を手切りした肉粒感あふれる味わい。海老、椎茸、たけのこ、干し貝柱など入りますが、いい仕事をしているのが煮大豆です。

なぜ焼酎か?って、甘じょっぱさがどことなく、九州の薩摩揚げなどの味わいを彷彿とさせるんですね。おかずにもなりますが、焼酎の勝ちです(笑)。パッケージもかわいいので、ちょっとした贈りものにも喜ばれそう。

中華可菜(ちゅうかかな)
ケータリングロケットに所属するフードクリエイター・五十嵐可菜による中華プロジェクト。

渋谷PARCOでフードカルチャーを提案する「COMINGSOON」で受注販売(現在はお取り寄せのみ)。PARCOオンラインストアから購入できます。https://kaeru.parco.jp/items/detail/shop000025701_093b8245a153676c3946ce269e118eaf/

今、私は無理をしない範囲で、御縁のある友人・知人から食を調達しています。このステイホーム期間で、食の消費行動について見直された方もいらっしゃるのではないでしょうか。配送してくださる方に感謝しながら、もうしばらく、家の時間を楽しんでいきましょう。

サトタカ(佐藤貴子)

サトタカ(佐藤貴子)

食と旅を中心としたエディター、ライター、コーディネーター。大学卒業後、大手エンタテインメント企業で映像や音楽コンテンツの仕入、映画のPR等を務めた時、担当した映画監督が大の中華好きだったことから中華にハマる。
独立後、中華食材専門商社の小売向ECサイトの立ち上げと運営を通じて中華食材に精通。雑誌、会報誌、ウェブ等で中華に関する執筆多数。中華がわかるウェブマガジン『80C(ハオチー)』ディレクター。さまざまなテーマの中華食事会も企画する。

更新: 2020年4月30日

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