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編集部のお気に入りのレストランをご紹介します

編集部が訪れた美味しい名店『足跡レストラン』

気の知れた仲間と楽しむイノベーティブ・フレンチ 西麻布「Crony(クローニー)」

多彩な経験に裏打ちされた ここにしかない料理「Crony」春田理宏シェフ

西麻布の六本木通り沿いのビルの地下にひっそりと店を構える、イノベーティブ・フレンチ「Crony(クローニー)」。日本・フランス・デンマーク・ノルウェー・アメリカと、各国の星付きレストランで研鑽を積んできた春田理宏(はるた みちひろ)シェフによる、独創的かつ日本人らしさを取り入れた料理は年々注目度を上げ、2018年にはミシュラン一ツ星を獲得、2019年にはThe 50 Best Discoveryへ選出されました。店名の「Crony」とは“永続する茶飲み友達”の意。日本のフレンチを牽引し続ける三ツ星レストラン「カンテサンス」の元支配人・小澤一貴(おざわ かずたか)ソムリエがセレクトするワインと共に、一流のサービスを、気の知れた友人宅に訪れたようなリラックスした空間で楽しむことができます。

一皿にのせるメッセージは明確 抑揚でコースの流れをつくる

春田シェフの料理には、見た目だけでは味の想像ができない、インパクトのあるものが多く見られます。「口にすると、今何を食べているのかはっきりと伝わるような、素材を活かしたオリジナリティある料理を目指しています」と、語るシェフ。ただし、一皿に多くの要素を盛り込むことはしません。「一つの料理の中に、いろいろな食感や温度、味わいの変化が楽しめるものも魅力的ですが、コースの中でそれが続くと、全体的に料理の輪郭がはっきりしないと思うんです」。春田シェフは、「食感」「温度変化」「香り」「季節」など、一皿ごとに何を表現しているのかを明確にし、抑揚をつけながら、コース全体で一つの流れをつくりあげます。

天然酵母と日本酒で作る「サワードゥ」

「サワードゥ」はその日に提供する分だけを、毎日店内で焼き上げます。おまかせコースは13,000円。

オリジナリティを象徴する一品が、シェフが必需品と語る天然酵母を使ったパン「サワードゥ」です。Cronyでは、他の料理に添えるものとしてではなく、料理として「サワードゥ」をコースに組み込んでいます。「パン」と聞くと、ふんわりと軟らかいものを想像するかもしれませんが、手に持つとずっしりとした重量感。濃く色づくまで焼き切られた表面を割ろうとするとバリバリと音を立て、同時に豊かな風味が立ち上ります。中から現れるのはもっちりとした生地。「モルトエキスやオートミール、ヨーグルト等を混ぜ込んで、深みのある味わいに仕上げています。“日本にあるCronyだからこそ作れるパン”にしたかったので、日本酒を加えるなど工夫し、料理と同じように一切妥協はしていません」。酒粕入りのホイップバターを添え、ペアリングには、日本酒酵母で超低温発酵させたほのかに甘い吟醸香をもつワインを。それぞれが酵母のほどよい酸味と相まって、濃厚で華やかな香りを醸します。

食感を楽しむデセール「ピスタチオとル・レクチェ」

「ピスタチオとル・レクチェ」。一見しただけでは、使われている素材や味の想像がつかないビジュアル。

洋梨が旬を迎える今の時季に提供する「ピスタチオとル・レクチェ」は、食感に焦点を当てたデセールです。まるで小石の山のようなビジュアルで登場。「こう見えて、ピスタチオづくしです」と春田シェフ。一番下に新潟産の完熟ル・レクチェを忍ばせ、ピスタチオのムース、砕いたローストピスタチオを順に重ねていきます。コロコロとした白い粒はピスタチオのアイス。トップに生ピスタチオを飾って仕上げました。「カリッと噛んだ瞬間にふわりと溶けるアイス、ザクザク感が楽しいロースト、ムースのなめらかな舌触りなど、ピスタチオという一つの食材をさまざまな表情で楽しんでいただけると思います」。特有のとろりとした口当たりの甘いル・レクチェがアクセントになり、4種のピスタチオの食感と香りをいっそう引き立てます。

時間軸を汲んでペアリングするワイン

強弱をつけながらコース全体で一つの流れをつくるという春田シェフの料理をより盛り立てるのが、小澤ソムリエによるペアリングです。一品ごとの料理との相性だけではなく、コースの流れを汲み取り、6種類のワインを合わせていきます。「コースの構成によって、前半に重心を置いて10品目のチーズ料理で6種類を終えることもあれば、12品目のデセールまでゆっくり合わせることも。ペアリングは、単品の料理とのヨコの相性だけが注目されがちですが、順に進んでいくコースで提供する以上、タテの流れを汲むことが、非常に重要なんです」(小澤氏)。

リラックスして過ごせる空間

店内は、あたたかみのあるモダンな雰囲気。

そんな一流のクオリティの料理とサービスであるにも関わらず、友人宅に遊びに来るような感覚で肩肘張らず訪れてほしいと、店内は温かみのある北欧モダンな装いに。全員の顔が見える丸いテーブルを囲み、低めのチェアにゆったりと腰をおろせば、寛ぎながら食事が楽しめることでしょう。21:30以降はワインバーとしても利用できるため、カウンターも備えています。

春田シェフや小澤ソムリエが気さくに迎え入れてくれる「Crony」。気の知れた友人を連れて、"クロー二ー"(永続する茶飲み友達)の輪に加わりに訪れてみてはいかがでしょうか。

*価格はすべて税別です。

Cronyクローニー

Crony

住所:
東京都港区西麻布2-25-24 NISHIAZABU FTビル MB1F
TEL:
03-6712-5085
アクセス:
東京メトロ日比谷線「広尾」駅より徒歩10分
営業時間:
Crony 18:00~20:00(L.O.) / Crony Wine Bar 21:30〜26:00(25:00 L.O.)
定休日:
日曜日中心に不定休
支払い方法:
クレジットカード可(JCB、AMEX、VISA、MASTER、Diners)

写真・広瀬 美佳 文・山本 愛理

更新: 2019年12月4日

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