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釣魚とからすみ炒飯を狙え! 池ノ上「光春(コウシュン)」|サトタカの「行かねば損する東京の中華料理店」

中国料理に魅せられて、国内はもとより中国にも足繁く通って取材する中国料理探訪家・サトタカさん。“中国を食べ尽くす”プロに、今行くべき東京の中華料理店を教えてもらいます。

釣果に胸キュン♡ 店主の休日が決戦日

1977年創業の老舗。井の頭線池ノ上駅の正面にある。

東京の中国料理店は、月曜定休の店が多い。オフィス街なら日曜定休、ひと昔前なら築地市場と連動して、水曜定休という店もあった。そんな中、ちょっと珍しい火曜定休の店が「台湾料理 光春」だ。

では、その定休日に、オーナーシェフの菅生勇志さんが何をしているかご存じだろうか。まあ、普通は「知らんこっちゃ」という話だが、この店では店主の休日の動きが、翌日以降の営業に大きく影響を与えているから気が抜けない。

店主が動き始めるのは、毎週火曜の夜明け前。場所は千葉の南房総や、神奈川から静岡にかけての相模湾の船上だ。そう、店主の趣味は海釣り。実益を兼ねた、なんと素敵な趣味だろう。釣った鮮魚を自ら捌き、最もおいしいと思う調理法で出してくれる中華なんて、そうそうない。

オーナーシェフの菅生さん。釣り専門誌「釣り丸」でも釣魚料理を紹介したことがある。

ゆえに、この店が俄然おもしろくなるのは水曜から金曜だ。真鯛、金目鯛、鯵、太刀魚、平目などは定番で、ちょうど春から初夏にかけては桜鯛も登場。海鮮刺身皿、姿蒸し、海鮮入り春雨そば、あらスープなど、週の後半は海鮮祭りが始まる。釣果はFacebookで発表されるのだが、これを見ると釣り好きでなくともワクワクする。

太刀魚入り春雨そば、太刀魚の中華風煎り焼き 生姜風味

四季折々に楽しめる中国野菜料理

ヘチマと干しエビの煮込み

この釣果も楽しみなのだが、もうひとつ、この店に惹かれる理由は野菜料理にある。台湾料理でおなじみのヘチマや水連菜、金針菜、龍髭菜、青茄子、白苦瓜、花韮など、契約農家から仕入れる野菜が四季折々に味わえるのだ。

また、店主自ら育てるハーブを使った台湾家庭料理も見逃せない。鶏肉を、醤油と米酒(ミイチュウ)とごま油で煮込んだ台湾の家庭料理「三杯鶏(サンベイジー)」がそれだ。

この料理に現地同様の品種・九層塔(台湾バジル)を使うのは、店主のこだわり。芽が出れば慈しみ、台風が来ればプランターごと店内に運び込み、文字どおり、手塩にかけて育てられた九層塔の成長をFacebookで追っていると、こちらもつい情が移ってしまう。しかも料理を提供するのは、九層塔が収穫される時期限定だ。

からすみ炒飯

そして、季節を問わず、締めに食べたい一皿がからすみ炒飯。米の粒ひとつひとつにキレイに油がコーティングされた、この炒飯ほど美しい炒飯を私は知らない。

お二人様ならカウンター、お子様連れや10名以上の宴会なら、奥のお座敷もいいだろう。場所は、井の頭線池ノ上駅の目の前。学生時代、電車から風景として眺めていたこの店が、食いしん坊のオアシスだったなんて知ったのは、大人になってからのことである。

サトタカ(佐藤貴子)

サトタカ(佐藤貴子)

食と旅を中心としたエディター、ライター、コーディネーター。大学卒業後、大手エンタテインメント企業で映像や音楽コンテンツの仕入、映画のPR等を務めた時、担当した映画監督が大の中華好きだったことから中華にハマる。
独立後、中華食材専門商社の小売向ECサイトの立ち上げと運営を通じて中華食材に精通。雑誌、会報誌、ウェブ等で中華に関する執筆多数。中華がわかるウェブマガジン『80C(ハオチー)』ディレクター。さまざまなテーマの中華食事会も企画する。

光春こうしゅん

住所:
東京都世田谷区代沢2-45-9 飛田ビル 1F
TEL:
03-3465-0749
アクセス:
井の頭線池ノ上駅より徒歩1分、小田急線・井の頭線下北沢駅より徒歩5分
営業時間:
月曜18:00~23:00(22:30L.O.)、水~日曜18:00~01:00(0:30L.O.)
定休日:
火曜日
支払い方法:
クレジットカード可(VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)
URL:
http://koushun.com/new/

更新: 2019年5月6日

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