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家族で楽しむイタリアン 表参道「AnimA la tua osteria (アニマ)」|ハヤシコウの「行かねば損する東京のイタリアン」

日本人初のイタリア人! イタリア渡航歴24年。イタリアをライフワークに活躍するハヤシコウさん。自宅には醤油がない(つまり和食は食べない!)ほどイタリア料理好きなコウさんに、今行くべき東京のイタリアンを教えてもらいます。

ファミリーにオススメのピッツェリア

イタリアでは、よほどのお店でもない限り、子ども連れでの食事がオッケー。テーブルの間を子どもたちがワイワイしていたって、嫌な顔をする人はほとんどいない。僕ももちろんそんなことは気にしないんだけど、東京では子連れの食事は何かと気をつかう。そんな時にオススメなのが断然ピッツェリア。僕も子どもができてからは、家族での食事はたいていピッツェリアだ。

表参道駅から至近距離の4階建てのお店

表参道駅から徒歩3分、大通りを一歩入ったところにある4階建ての「アニマ(AnimA)」。 イタリア語で「魂」という意味をもつこのお店には、それこそイタリア魂が溢れている。1階にあるナポリから職人を呼び寄せて造り上げたピッツァの窯がまずよい。清潔感のある白を基調にした窯を前に、素早く正確に生地を広げ、ソースをのせ、焼き上げる様子を見ているだけで、僕のイタリア魂も疼く。2階はカジュアルなテーブル席、3階は白いクロスを掛けたシックなテーブル席、そして、4階にはワインショップ。昨年末にオープンしたばかりで、まだ上のフロアは準備中だったけれど、出来たばかりとは思えないほどの居心地のよさがある。というのも、このお店のスタッフはほとんどが知り合いで、2年ぶりに会うマネージャーとは20年来の付き合い。子どもができて初めての外食の時も、彼のサービスでピッツァを食べた。お店に食べに来たというより、親戚の家に遊びに来た感じ。レストランのちょっとした緊張感も好きだけど、こうしたお店も大好きだ。

ピッツェリアでの正しい過し方

テーブルに着いてすぐ、子ども用にピッツァをお願いする。ピッツァは注文してから数分でできるから、子どもが騒ぐ暇もない。大人はスパークリングワインを飲みながら、何を食べるか考える。僕はたいてい前菜の盛り合わせを。前菜の盛り合わせは、種類はもちろん話題も豊富なので、いつだって盛り上がる。そして、一口食べて気に入った料理は追加で頼む。この日も子どもに食べられてしまった生ハムを追加で。ピッツァは最後の〆で食べるので、 前菜の後には野菜のフリットとスピエディーノを。スピエディーノとは、肉や魚、野菜を串焼きにするイタリアの“焼き鳥”なんだけど、「野菜―野菜―肉」みたいに、色々な食材を食べられるし一口サイズだから、切り分け要らずで親も楽ができる。ちょうど、数日前に自宅でスピエディーノを食べていたから、子どもたちも大喜び。「スピエディーノ! スピエディーノ!」と連呼する子どもたちに、隣りのテーブルのイタリア人たちが気付いて、こちらも大盛り上がり。このイタリア人たちは、納豆どうだった? 神戸牛は? と日本食の話をしていたから、大いにウケた。

イタリア人のピッツァの食べ方とは?

隣りのイタリア人も加わってのおしゃべりでお腹がへったから、最後は大人もしっかりピッツァを。ちょっと欲張って、半分半分に味を分けて焼いてもらった。本場ナポリのピッツァに比べたら小さいけれど、一枚でふたつの味はうれしい。ところで、ピッツァの食べ方を知っていますか? ストリートフードでもあるピッツァの、ナポリの街中でよく見かける食べ方は、「ポルタフォリオ(財布)」と呼ばれる4つ折り式。これだと、ソースが最後までこぼれずに食べられるから、食べ歩きには理想のスタイルだ。テーブルで食べる時は、最初はフォークとナイフで切って、手で食べるのが一般的(イタリアではお願いしないかぎり、カットして持ってくることはない)。僕は、具の多いピッツァの場合はナイフとフォークで8等分にした後、先から2回ほど折って食べる。具の少ないピッツァは8等分にした後、先から丸めて葉巻のようにして食べる。ピッツァの食べ方はスタイルが色々あるけれど、美味しそうに食べればだいたいオッケー。

安心で美味しいものこそ家族で

また、ピッツァのソースがのっていない縁の部分を「コルニーチェ(額縁)」と言う。僕はこのコルニーチェが好き。額縁ってネーミングからして好き。ソースがのっていないから、焼き方のよし悪しや、使っている小麦の味がよくわかるのだ。「AnimA」では、南イタリアのプーリア州アルタムーラの小麦を自社輸入して使用している(アルタムーラは、イタリア全土の中で唯一DOP指定のパンを作っている村)。よいピッツァ窯に、よいピッツァイオーロ(ピザ職人)、そしてよい素材。家族での食事に限ったことではないけれど、家族そろっての食事こそ、安心で美味しいものを口にしたい。イタリアは家族を大事にする。そんなイタリアの姿を、このお店で感じてもらえたらと思う。

飲み足りない時は食後酒を!

追記。子どもとの食事だと、ワインまで気がまわらず飲み足りない、なんてこともしばしば。 そんな時には、食後酒がおすすめだ。ピッツェリアではリモチェッロが定番だけど、この日はナポリの北、ベネヴェントの「ストレガ(魔女)」を。サフランで黄色く色づけされたリキュールで、柑橘系の香りが食後の満腹感を適度に抑えてくれる。よく似たリキュールに、細長いボトルのガリアーノがあるけれど、ストレガの方が引き締まった甘さで僕は好き。ショットで一杯でも充分な満足感のある食後酒も、ぜひ楽しんでほしい。

ハヤシコウ

ハヤシコウ

株式会社ミズコルビノデザイン 代表。多摩美術大学卒、都内イタリアン勤務の後、イタリアのマルケ州ウルビーノISAに留学。帰国後、都内ワインバー勤務の後、2005年ミズコルビノ・デザイン設立。24年にわたりイタリアと日本を往復する中で培ったイタリアへの造詣を生かし、東京のイタリアンを中心に国内外の店のロゴやマーク、内装デザイン、メニューの監修などを手掛ける。2018年、「サルメリア69」の新町賀信氏と共に一般社団法人おいしい生ハム普及協会設立。

AnimA la tua osteriaアニマ

住所:
東京都港区南青山3-12-1
TEL:
03-6890-0855
アクセス:
東京メトロ表参道駅より徒歩3分
営業時間:
ランチ11:30〜14:30(L.O.)、ディナー17:30〜22:30(L.O.)
定休日:
不定休
支払い方法:
クレジットカード可(VISA、MASTER、AMEXなど)
URL:
https://www.anima.wine/

更新: 2019年1月18日

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