編集部が訪れた美味しい名店『足跡レストラン』|Don Bravo(ドン ブラボー)|国領
編集部の足跡コメント
新宿から京王線を乗り継いで30分ほど。各駅停車しかとまらない国領という駅に「Don Bravo(ドン ブラボー)」というイタリアンのお店があります。周りの美味しいもの好きが口を揃えて「いいお店!」と薦め、同業者である料理人からも支持を得ており、失礼ながら「なんでこんなところに!?」というエリア。その評判を確かめるべく、つつじが丘で各駅停車に乗り換えるのを忘れ、調布まで通り過ごしながらも、訪問してみました。夜のディナーも気になりましたが、まずはランチに。パン、サラダ、パスタorピッツァ(この日はパスタ2種にピッツァ5種からセレクト)、ドルチェ、食後のドリンクがついて、メインによって1,100円~2,450円という内容です。
店内はカウンター2席に、テーブル席、奥には個室にもなる席もあり、色んなシチュエーションで使えそう。こちらは、天才と謳われた林冬青シェフが広尾で営んでいた「ACCA(アッカ)」で修業した後、イタリアのミシュラン星付きのリストランテを経て、後に「TACUBO」をオープンするの田窪大祐シェフとともに「Ristrantino Barca(リストランティーノ バルカ)」を立ち上げ。三宿「boccondivino(ボッコンディビーノ)」の料理長を務めた後に2012年に独立した平雅一さんがオーナーシェフを務めます平さんの料理にかける想いは「シェフの必需品」のインタビューでご紹介!)。まず最初に自家製のポンデケージョがサーブされるのですが、これが外がサクサクで中がモチモチ。ほどよい水分量でむっちり感があり、おかわりしたくなるほどの美味しさです。これは後に続く料理への期待が高まります!
サラダはシェフの奥様のご実家で採れたというフェンネルを使ったもの。春の葉物野菜が持つ清々しい苦み、チーズの風味、それらの素材を繋ぐささやかな酸味を持ったドレッシングの塩梅が絶妙です。
メインに選んだのは“もの凄い鯖”と季節野菜のオイルベースのパスタ。食感を程よく残した甘味のあるアスパラ、スナップエンドウに春を感じます。そこにピザ窯で火入れしたもの凄い鯖のほぐし身とリングイネが絡みます。オイルベースのソースには鯖の旨みが染み出ていて、上にかかったカラスミとの塩みの重なりでフォークがどんどんすすむ! ちなみにサーブ時には、老舗の干物屋さんが、乱獲のため痩せ程った日本の鯖を諦め、ノルウェーの鯖に切り替えたという、もの凄い鯖のストーリーをしっかり説明していただきました。他のテーブルを見てみると、スタッフのみなさんが料理のこと、食材のことをしっかり理解しているのがうかがえて、それもまたこのお店の良い空気感を作っているのでしょう。
最後のドルチェはモダンな一皿。イタリア生まれのチーズ・ブッラータと、練乳のソルベ、イチゴとホワイトチョコレートのカッサータを砕いて散らし、最後にオリーブオイルをひと掛けしたもの。それぞれの素材を一緒に食べるとショートケーキの味がする、イタリアンの伝統的なドルチェの手法を用いながら、日本人にとっても懐かしさを感じる1品です。ランチからこんな手の込んだドルチェがいただけることに感動。
といった具合に、最初から最後まで至極満足なランチ。京王線を乗り継いでもわざわざ行きたくなってしまう魅力を体感しました。ピッツァも食べてみたいし、夜のディナーでシェフの本領発揮の料理を堪能してみたい! 次の訪問を考えつつ、京王線に揺られている時もランチの余韻に浸りながら帰路についたのでした。
>「Don Bravo」平シェフの料理への想いを聞いたインタビューはこちら
http://foodport.jp/people/28208.html
Don Bravoドン ブラボー
- 住所:
- 東京都調布市国領町3-6-43
- TEL:
- 042-482-7378
- 営業時間:
- 11:30~14:00LO、18:00~22:00LO
- 定休日:
- 水曜日
- URL:
- http://www.donbravo.net/
更新: 2017年5月3日
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