|血統の一皿[16]| 名店から生まれたセカンドライン EPISODE 16 イル クアルト ポンテ -白金- 【阿部努さん】
日本を代表する名料理人、名店。料理やサービス、店づくりに対する想いを受け継ぎながら、自らの“色”を打ち 出している。そんな名店のセカンドラインを、元となるお 店(1st)の主義と感性をお伝えしつつご紹介。
16「イル クアルト ポンテ」カフェ&バール/白金
人気イタリアン「ロッツォシチリア」の中村嘉倫シェフとサービスの阿部 努さんが手がけるバールが、2015年10月にオープン。カジュアルでフレンドリーな雰囲気は「ロッツォ」ゆずり。朝はコーヒー、昼はランチとパニーニ、夜はワインを軽く1杯、と気分に合わせて訪れることができるのが魅力です。
日常がもっと豊かになる くつろぎのバールへ
食材使いや郷土色豊かな料理で個性を追求するイタリアンのなかでも、とくにコンセプトが際立っていると評判の「ロッツォシチリア」。阿部 努さんの陽気なサービスとシチリアのパレルモで修業をした中村嘉輪シェフが作る料理に魅了された常連客で、店は心地良い活気に満たされます。ワインを片手に、名物料理のひよこ豆を練って揚げたパネッレや丸ごとモッツァレラとプチトマトをつまみ、ゆるやかなひと時を過ごすのが「ロッツォ」ファンの楽しみ。開店5周年という節目にオープンした「イル クアルト ポンテ」は、そんな和やかで温かい空気感に包まれるくつろぎのバールです。「イタリア人の暮らしはバールとともにあります。朝はコーヒーを飲みながら近所の人と他愛もない話をしてのんびり過ごし、昼はランチを楽しんで、仕事終わりに軽くワインを飲んで帰宅する。お客さんがそれぞれの生活スタイルに合わせて自由にくつろげる場所を作りたかった」と阿部さん。バリスタが淹れるカッフェはもちろんですが、イタリアのバールで定番のパニーニもおすすめ。中村さんが歯切れのよさにこだわって作ったという生地を、専用のトースターでカリッと焼き上げます。ランチ時には季節の野菜をたっぷり使った特大サラダやミートボール“ポルペッティーニ”のトマト煮込みなどが日替わりで登場。ワインやスプマンテを500円で提供するというのも嬉しいかぎり。昼夜問わずに自然体で過ごせるバールが、早くも“街の顔”として、人々の暮らしに定着し始めています。
モルタデッラハムとエメンタールチーズのパニーニ600円のほか、モッツァレラチーズとトマトのパニーニ800 円なども用意。「今後はパニーニのバリエーションも、もっと増やしていく予定です」と阿部さん 右下)カプチー ノボウル(ビター&ダーク)450円。チョコレートマフィンとバナナマフィンは各200円。リラックスタイムのおともに ぴったり
1ST ロッツォシチリア
シチリアで愛される“マンマの味”と心地よいサービスに魅了されるファン多数。心がほっと和む素朴な郷土料理とともにサービスの阿部さんがセレクトしたイタリアワインを楽しめば、自然と気分が盛り上がります。食後は、季節のフルーツを使った自家製の果実酒で陽気に夜を締めくくるのがおすすめです。
ロッツォシチリア
03・5447・1955
東京都港区白金1-1-12 内野マンション1F
18:00~L.O.24:00
日定休
IL QUARTO PONTEイル クアルト ポンテ
- 住所:
- 東京都港区白金1-1-12
内野マンション1F - TEL:
- 03・3441・7705
- 営業時間:
- 9:00~19:00 ※19:00~は10名以上 で貸し切りあり
- 定休日:
- 日曜日
Photo 鈴木拓也 Text小寺慶子
※こちらの記事は2016年1月20日発行『メトロミニッツ』No.159に掲載された情報です。
更新: 2017年2月27日
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