fbpx

NEWS

編集部が気になる旬なニュースをお届けします

「とらや」で羊羹がテーマの企画展開催! 羊羹の歴代パッケージも集合

室町時代後期創業の老舗和菓子屋「とらや」の菓子資料室「虎屋文庫」が企画展を4年ぶりに開催中です。テーマはずばり、羊羹です。

羊羹の歴史

300年以上前の羊羹の絵図 元禄8年(1695)「御菓子之畫圖」(虎屋黒川家文書)

羊羹はもともと中国の料理で羊肉入りの汁物のことをいいます。日本には、中国に留学した禅僧が「点心(てんじん)」(食事と食事の間に食べる軽食のこと)としてもたらしたことがその始まり。僧侶は肉食を禁止されているため、小豆や小麦粉、葛粉などを使い羊肉の汁物に見立てました。それが現在の甘い羊羹へとつながり、現在では蒸羊羹、水羊羹、煉羊羹の3種類に大分されています。

同企画展では、各時代の羊羹を再現。羊羹の変化と軌跡を知ることができます。

「とらや」羊羹の歴代パッケージが集合!

缶詰羊羹 昭和28~35年(1953~60)頃

会場には「とらや」の歴代パッケージも大集合。おなじみの竹皮包羊羹をはじめ、1930年(昭和5年)誕生の小形羊羹、戦後、主に輸出用として作られた缶詰羊羹、昭和40年代当時、最先端の素材だったプラスチックのケースなど、時代の文化、流行を映す鏡ともいえるパッケージが一挙大公開されます。和菓子の品質はもとより、「とらや」の洒落たパッケージに注目している人も多いでしょう。貴重なデザインの数々を一堂に会して見られるとは嬉しい限りです。

“谷崎と羊羹”や“元祖羊羹キャラクター”などユニークな展示も

羊肉入りの汁物(再現)

作家・谷崎潤一郎の世界観を再現したコーナーも登場します。谷崎潤一郎は著書『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』のなかで、羊羹を「玉(ぎょく)のように半透明に曇った肌が、奥の方まで日の光を吸い取って夢みる如きほの明るさを啣んで(ふくんで)いる感じ、(中略)あれを塗り物の菓子器に入れて、肌の色が辛うじて見分けられる暗がりへ沈めると、ひとしお瞑想的になる」と評しています。それにちなんで、会場に薄闇に置いた羊羹の美しさを体感できる空間を用意。一風変わったこの企画で、羊羹の新たな魅力に気づくかもしれません。

また、羊羹にまつわるトリビアを集めた展示コーナーもあります。

江戸時代の黄表紙(今の漫画に相当)『名代干菓子山殿(めいだいひがしやまどの)』には、羊羹を頭にのせた「かす寺(カステラ)の羊羹和尚」が。元祖羊羹キャラクターともいえる存在です。また、北海道や静岡県のローカルフード「羊羹パン」や羊羹と呼ばれる細長い形のレンガなども展示します。

紹介した他にも、羊羹にまつわる古文書や錦絵などもあり、驚きと楽しさが盛りだくさんの同展。この機会にしか見られない企画や貴重な品々を見に、足を運んでみてはいかがでしょうか。

第79回虎屋文庫資料展
再開御礼!「虎屋文庫の羊羹・YOKAN展」


会期:2019年11月1日(金)~12月10日(火)
開館時間:10:00~17:00
休館:11月10日(日)
料金:入場無料
場所:虎屋赤坂ギャラリー(とらや 赤坂店 地下1階)

菓子資料室 虎屋文庫
03-3408-2402(9:00~17:30 土日祝を除く)
https://www.toraya-group.co.jp/toraya/bunko/contact/

とらや 赤坂店

住所:
東京都港区赤坂4-9-22
TEL:
03-3408-4121(代)
アクセス:
東京メトロ丸の内線・銀座線赤坂見附駅より徒歩7分
営業時間:
平日8:30~19:00、土日祝9:30~18:00
定休日:
毎月6日(12月を除く)、2020年1月25日(土)~27日(月)
支払い方法:
クレジットカード可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)

文・若松 真美

更新: 2019年11月4日

この記事が気に入ったら
「シェア」しよう

最後までお読みいただき、ありがとうございます

pagetop