3月10日オープン! 門司港駅舎に「NARISAWA」プロデュースで名洋食店が復活
「みかど食堂 by NARISAWA」
国の重要文化財である福岡県門司港駅の2階に、2019年3月10日、洋食レストラン「みかど食堂 by NARISAWA」がオープンしました。日本独自の食文化である洋食に、東京・南青山の名店「NARISAWA」の洗練されたセンスと現代性をミックスさせた最高の洋食を提供します。
今はなき高級洋食店「みかど食堂」
「みかど食堂」は、門司港駅が開業した1914年(大正3年)、駅舎2階で営業を開始した高級洋食店で、ソースポットで提供されるカレーが名物でした。テーブルにはフィンガーボールが置かれ、シャンデリアが飾られた豪華な店内は、当時、他に類を見ないほど贅沢な空間だったといいます。旧厨房の床下から見つかった伝票には、1日に200組もの来店があり大変にぎわっていたと記録されています。しかし、関門トンネルの開通により徐々に利用客は減少。1981年(昭和56年)、約70年の歴史に幕を下ろしました。
「NARISAWA」プロデュースで復活!「みかど食堂 by NARISAWA」
その「みかど食堂」が「みかど食堂 by NARISAWA」として、装い新たに蘇りました。「世界のベストレストラン50」に常にランクインする「NARISAWA」のオーナーシェフ・成澤由浩(なりさわ よしひろ)氏が料理を監修。
成澤シェフは「洋食の誕生は、まさにこの九州が舞台となった幕末・明治維新のころ。日本の歴史を切り開いたこの地で、『NARISAWA』は徹底して九州の食材にこだわり、この食堂から九州の魅力を世界に発信していきたいと考えています」と、メッセージを寄せています。
内装は、史料をもとに建設当時の様子を復元。シェフが生み出す新たな洋食の魅力に呼応するよう、こげ茶色のワニス塗装を施した腰壁や白い漆喰壁など、地元の技術者の高度な技を取り入れ、クラシックモダンなデザインに仕上げています。
シンボルマークのモチーフは「動輪」と「線路」
シンボルマークは、鉄道の「動輪」と、門司港駅からのびる「線路」がモチーフになっています。門司港駅が起点駅であることにちなみ、この場所から始まる、みかど食堂の再興への願いが込められています。放射状に広がる動輪は、門司港から福岡・九州全土へ、さらにアジア・世界へと広がる交流をイメージ。全体を丸で囲むことにより、起点駅としての「ゼロ哩(マイル)」のゼロも表しています。
「みかど食堂 by NARISAWA」のメニュー
提供する主なメニューは、ハンバーグやビーフシチュー、ビーフカレーをはじめとした、伝統的な洋食の数々。ドリア、オムライスなどのライスメニューのほか、エビフライやカニクリームコロッケなどのフライ、ナポリタン、グラタンも予定しているとのこと。ランチセットは2,300円から、ディナーコースは4,800円(共に税別)となっています。
みかど食堂 by NARISAWA
- 住所:
- 福岡県北九州市門司区西海岸1-5-31(JR門司港駅2階)
- TEL:
- 093-321-8321
- 営業時間:
- ランチ 11:30〜15:00(L.O.14:00)/ ディナー 17:30~21:00(L.O.20:00)
- 定休日:
- 火・水(祝日を除く)
- URL:
- https://www.mikadoshokudou.jp
文・山本 愛理
更新: 2019年3月25日
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