鶏肉では初! 一流の料理人も虜になる「奥久慈しゃも」が地理的表示保護制度に登録
地鶏の最高傑作ともいわれ、一流の料理人たちからの評価も高い「奥久慈しゃも」。昨年、鶏肉としては全国で初、地理的表示(GI)保護制度の対象として登録されました。
豊かな自然に囲まれ、のびのび育てられる奥久慈しゃも
奥久慈しゃもは、軍鶏の雄と名古屋コーチンおよびロードアイランドレッドの交雑種の雌を交配して生まれた茨城県北地域の地鶏。豊かな自然に囲まれた奥久慈の地で、専用の配合飼料や穀物、青菜などを食べ、広々した鶏舎でのびのびと育てられています。飼育期間は120日以上。低脂肪で弾力がある肉質とコクのある深い味わいが特徴です。
1978年に生産が始まってから30年間、高品質が保たれ、かつ安全な地鶏として消費者に供給され続けている点も高く評価されています。これは、生産組合が基本的な餌の供給や生産者が特定できるトレーサビリティの導入などをはじめ、飼育、生産から販売にいたるまでの全てを管理しているためです。
地理的表示(GI)保護制度とは
地理的表示(GI)保護制度とは、気候、風土、土壌などの生産地の特性に結びついている産品を知的財産として登録し、保護することを目的に、2015年に農林水産省により制定されました。他の産品との差別化や生産業者の利益の増進、消費者の信頼保護にもつながります。農林水産業や関連産業の発展に対しても大きな可能性を秘めた制度です。
奥久慈しゃもでは、生産者と生産組合が一丸となり2016年より申請に取り組みはじめ、2年間の厳しい審査の後、昨年の地理的表示(GI)保護制度登録に至りました。同時に地理的産品であることを証明するGIマークの表示も認められました。
美食家たちを虜にする食材の宝庫「大子町」
茨城県北西端、奥久慈エリアにある大子町は、天然の鮎が泳ぐ久慈川、県最高峰の八溝山系の山々など、雄大な自然を有する地域。澄んだ空気と清らかな水、そして、山々による昼夜の温度差の激しい気候により、さまざまな高品質な特産品を生み出しており、奥久慈しゃものみならず、その豊かな食文化に魅せられた一流の料理人やフードアナリスト、美食家たちが多くいます。
奥久慈しゃもが鶏肉として一番にGIマークを取得するに至ったのには、生産者の努力はもちろんですが、食のプロたちも注目する大子町の素晴らしい風土も大きな理由となったことでしょう。
ちなみに東京では、焼き鳥店として初めてミシュラン星を獲得している銀座の「バードランド」などで、奥久慈しゃもを味わえます。自然の恵みと生産者の愛情をたっぷり浴びて育った“地鶏の最高傑作”に、今後ますます注目が集まりそうです。
銀座バードランド
- 住所:
- 東京都中央区銀座4-2-15 塚本素山ビルB1F
- TEL:
- 03-5250-1081
- アクセス:
- 東京メトロ銀座駅から徒歩1分
- 営業時間:
- 17:00〜21:30
- 定休日:
- 日・月曜・祝日
- 支払い方法:
- カード可 (VISA、MASTER、JCB、AMEX、Diners)
文・若松 真美
更新: 2019年2月25日
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