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デジタルアートで和食の成り立ちを体感できる「食神さまの不思議なレストラン」展、開催中。

いま私たちが日々の暮らしで食べている「和食」はどのようにして生まれ、どのようにして作られてきたのでしょう? そんなそもそもの疑問に対するひとつの回答を最新のデジタルアートを駆使して提示くれる展示「食神さまの不思議なレストラン」展が開催中です。場所は茅場町駅からほど近くのオフィスビルに作られた特設会場。まるでダンジョンのように階段をのぼりながら和食の成り立ちと、その背景にある思想や、人々の営みを伝えます。映像を手掛けるのは、もともとVJとしてキャリアをスタートさせたドミニック・オーデットとサクシン・ベセットが立ち上げた、世界的なマルチメディア・プロダクション「Moment Factory(モーメント ファクトリー)」。映像美、インタラクティブな仕掛けだけでなく、それらを駆使したストーリーテリングの力が注目され、バルセロナのサグラダ・ファミリアでのアーキテクチュアル・マッピング・ショーや、マドンナ、Red Hot Chili Peppers、Jay Zといった一流のアーティストによるコンサートの演出など、世界的なプロジェクトからお声がかかっているクリエイター集団。今年は東京にもオフィスを構え、日本で初めてとなるパフォーマンスが今回の「食神さまの不思議なレストラン」展なのです。

©2017 Fumihito Katamura Photograph Office All rights reserved.

こちら、ただ“観る”だけの展覧会にあらず。五穀豊穣の使いであるキツネに化かされ、神々の住む森へ迷い込み、「神様のレストラン」を目指すというストーリー。「日本の四季が育む旬の食材」「焼く・煮る・炊く・炙るといった多様な調理法」「和食に欠かせない出汁・発酵・酒・器」といった映像の数々を目で、耳で、鼻で、手で、五感を使って体感しながら進み、最後には「神様のレストラン」で食べて、和食を体験するという構成なのです。

「神様のレストラン」で入場者全員に提供される「神様のおいなりさん」はこの展覧会の全体の監修も行った、京都「美山荘」の四代目・中東久人さんが考案したもの。これは古事記にも登場し、伏見稲荷に祀られている五穀豊穣・穀物の神様“宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)”をモチーフにした稲荷寿しで、寿揚げを炊く出汁には、宗田鰹・鰯・鯖の枯れ節を絶妙なバランスで配合し丁寧に炊き上げられています。三角形の寿揚げの中には干し椎茸の旨みを効かせた五目の酢飯。ゴマの風味とそれぞれの食材の旨みが重なった、まさに和食の技が集結したようなお味です。他にも、白みそ、田舎味噌、赤みその三種の味噌汁を飲み比べできたり、滋味溢れる筑前煮、出汁のきいたうどん、播州赤鶏のもも肉と実山椒を合わせた有馬煮を、鶏ガラスープで溶いた卵で巻き上げた親子出汁巻、さらに日本酒や甘酒もいただけるのです。会期中に期間限定で「菊の井」の村田吉弘さん、ジョエル・ロブションさんの特別メニューも登場するとか!

「神様のレストラン」のフロアに一歩足を踏み入れれば、お出汁やお味噌の香りが漂い、本当の和食を提供したいと言う本気度がうかがい知れるはず。それぞれしっかり手をかけられた美味しいお料理の数々なのですが、展示を通して和食を体感した後だけに、その美味しさが一際身に沁みます。ちなみに福島県は仁井田本家の「穏」をはじめ日本酒も多彩なラインナップでお楽しみいただけます。開催会場では、同じくデジタルアート展の「スーパー浮世絵『江戸の秘密』展」も同時開催しているので、デジタルアートを通じて日本のカルシャーを体感しに、休日のお出かけにぜひ訪れてみてください。

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食神さまの不思議なレストラン展

住所:
東京都中央区日本橋茅場町1−8−1
茅場町1丁目平和ビル
期間:
2017年1月28日(土)〜5月21日(日)
時間:
10:00〜21:00、金・土・祝前日10:00〜23:00、日・祝日10:00〜19:00(※最終入場は終了の1時間前)
入場料:
大人(高校生以上)2,000円、子ども(3歳以上~中学生以下)1,000円 ※神様のおいなり付
URL:
https://tabegamisama.com/

更新: 2017年2月9日

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