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フードロスを愉快に軽快に減らす旅へ。ドキュメンタリー映画『0円キッチン』公開!

世界で生産される食料の3分の1は食べられることなく廃棄されていると言われており、その総量は世界で毎年13億トンにもなるとか。その一方で飢餓に苦しむ人々もいるし、なにしろ食料は有限。でも世界的に人口は増加。この調子で食べ物の廃棄が増え続けると、私たちの食料はどうなってしまうのでしょう?

日本も他人事ではなく、年間約1,700万トンの食料が廃棄されており、このうち「まだ食べられるにも関わらず廃棄される量(食品ロス)」は約642万トンと試算されています(平成24年度農林水産省推計)。ここのところ「フードロス」という言葉が色んなところで見られるようになってきたのは、世界的な潮流に加え“フードロス大国”と呼ばれる日本の状況に影響しているのです。

そんな中、立ち上がったのが映画『0円キッチン』の主人公ダーヴィド・グロス(David Gross)。1978年オーストリアのザルツブルグに生まれ、ジャーナリスト、ドキュメンタリー映画監督として活動している彼は「捨てられてしまう食材を救い出し、おいしい料理に変身させよう!」 と、自ら車を植物油で走れるように改造。さらにゴミ箱でつくった特製キッチンを取り付けて、オーストリア、ドイツ、オランダ、ベルギー、そしてフランスとヨーロッパ5カ国の旅へ出発するのです。

彼は各地で食材の無駄をなくすべく、ユニークでおいしく楽しい取り組みをしている人々に出会い、一緒に様々な企てを起こします。例えば、グルメシェフとともに、一般人の家を突撃訪問。捨てる予定の食材や賞味期限切れの食材を回収し、美味しい料理に大変身させる。EU欧州議会の食堂では、総料理長とともに、余り食材を使ってゲリラ料理を提供。議員や職員たちに振る舞いながら、突撃インタビューを行います。さらには漁師の船に乗り込んで、混獲魚(漁の網に引っかかってしまう、売れない魚たち。通常海にそのまま捨てられる)を使ったスープをその場でクッキングして、漁師さんたちに振る舞う・・・、といった少々破天荒な行動で、見ている私たちもはらはらしてしまう場面も。そんな中でも、見落とされていたフードロスの食材を発見したり、食べることは命をいただくことであるということを見つめたり、彼の行動を通じて、改めて食について考えさせられてしまいます。

この旅で使った廃油は684.5L、走行距離5079Km、救出した食材690Kg。13億トンには遠く及びませんが、彼の行動とこの映画が大量のフードロスを減らすきっかけになるはず。そんな希望を持たせてくれる映画です。

0円キッチンゼロエンキッチン

2017/1/21(土)よりアップリンクにて公開

0円キッチン

監督:
ダーヴィド・グロス、ケオルク・ミッシュ
配給:
ユナイテッドピープル
2015年/オーストリア/81分
URL:
http://unitedpeople.jp/wastecooking/

©Mischief Films

更新: 2017年1月5日

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