心くすぐるハイカラな包み紙「ローザー洋菓子店」|紙採集家・堤信子の「日本の包み紙」
美しい日本の包み紙をこよなく愛するフリーアナウンサーの堤信子さん。新連載「紙採集家・堤信子の『日本の包み紙』」では、堤さんがセレクトした包み紙の美しいギフトをご紹介。堤さんのようにワンランク上の“贈り上手”になってみませんか?
色々な素材をチョコレートでコーティング
ご進物用ミックスチョコレート 3500円(税込)
「ハイカラ」という言葉は、まるでこのチョコレートの包み紙のためにあるよう。
今回ご紹介するのは、「ローザー洋菓子店」の「ロシアンチョコレート」です。都内の高級住宅地・田園調布にある創業1954年の老舗洋菓子店「ローザー洋菓子店」は、店頭売りの小さなお店(青いクッキー缶で知られる麹町の「ローザー洋菓子店」とは、半世紀以上前に経営を別にした間柄だそう)。
ちなみに、ロシアンチョコレートというのは、プラリネやクリームやゼリーなどをチョコレートでコーティングしたお菓子のことですが、こちらの名物でもある「ロシアンチョコレート」には、「コーヒー」や「ヌガー」「ウィスキー」「プラム」など、様々な種類があります。
フレーバーごとに違うデザイン
そして、その種類ごとに包み紙のデザインが違うところが、人気の秘密。
1954年の創業当時から、このレトロなデザインは変わっていないそう。このロシア文字とともに描かれたイラストは、当時一世を風靡したとのことですが、長く時を経た今でも、心くすぐられる不思議なオーラを放っています。袋入りでも購入できますが、オススメはご進物用ミックスチョコレート。
缶を開けた瞬間に、このカラフルな包み紙が目に飛び込んでくる楽しさは、包み紙が好きな私だけでなく、きっとみなさんにも感じていただけることでしょう。
チョコレートは、どれもホッとする懐かしいお味。手作りの温かさが伝わってくる感じで、これは同じく人気のクッキーにも通じるところがあります。
ミックスクッキー 1950円(税込)
かわいい包み紙の二次使用法は?
優しくホッとするお味というのは、忙しい日々を送る現代人にとって、欠かせないおやつの条件ではないかと……ローザーのお菓子をいただくたびに思ってしまう私です。
さて、ロシアンチョコレートの包み紙ですが、眺めたり触ったりしているだけでも十分楽しいのですが(薄紙独特のしゃりしゃりという音が大好きなのです)、せっかくなので、無地の箱にパッチワークのように貼って、ロシアンボックス!? なる物を作ってみようかと思っています。上手にできたら、このコーナーでまたご紹介しますね!
※2019年10月より価格改定の予定があるため、詳しくは店舗にお問い合わせください。
堤 信子
昭和女子大学、青山学院女子短期大学、法政大学兼任講師、フリーアナウンサー、エッセイスト。福岡県生まれ。福岡県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。NTV「ズームインスーパー」TBS「はなまるマーケット」朝の情報番組でレギュラーを長年務めるなど、TV、ラジオ、講演、司会などで幅広く活躍中。 また、エッセイストとして、感謝をテーマにした著書などを始め、WEBや紙面での連載も手がける。さらに、大学では、プレゼン、朗読などのスピーチ各論の授業で、学生たちの伝える力を向上させるべく、教鞭を取っている。近著に『旅鞄いっぱいの京都ふたたび』(実業之日本社)、『旅鞄いっぱいのパリふたたび』(実業之日本社)がある。
ローザ―洋菓子店
- 住所:
- 東京都大田区田園調布2-48-13
- TEL:
- 03-3721-2662
- アクセス:
- 田園調布駅から徒歩5分
- 営業時間:
- 10:00~18:30
- 定休日:
- 日曜・祝日
- URL:
- https://roza-denenchohu1954.jimdo.com/
更新: 2019年9月27日
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