「資生堂パーラー」銀座本店ショップのアートな包み紙ベスト3|紙採集家・堤信子の「日本の包み紙」
美しい日本の包み紙をこよなく愛するフリーアナウンサーの堤信子さん。新連載「紙採集家・堤信子の『日本の包み紙』」では、堤さんがセレクトした包み紙の美しいギフトをご紹介。堤さんのようにワンランク上の“贈り上手”になってみませんか?
群を抜く洗練度。東京出張のお土産の定番
包装紙は銀座本店ショップ限定品専用。
かつて福岡に住んでいた頃、東京出張のお土産として持って帰っていたのは、決まって「資生堂パーラー」のお菓子でした。美味しいのはもちろんのこと、そのパッケージが、群を抜いて垢抜けていたから。
時は流れ、平成から令和と元号も変わる中で東京にはお菓子屋さんが増え、パッケージがお洒落なのは当たり前にもなってきた時代ですが、それでも「資生堂パーラー」のお菓子とパッケージは、やはり別格。お菓子もパッケージも進化を遂げながら、独自の地位を築いているように感じます。
パッケージというカテゴリーを超えたアート作品
「資生堂パーラー」のパッケージデザインを長年手がけているのは、グラフィックデザイナーでアートディレクターの仲條正義氏。資生堂が発行するマガジン「花椿」もプロデュースしてきたデザイン界の大御所です。
現在の定番商品パッケージや包装資材(写真上)は、仲條氏によって2015年に一新されたものです。その包装紙は、1924年からの唐草模様とブランドロゴをより印象的にデザインしたもので、このなんとも言えないパワフルな華やかさに魅せられます。銀座本店ショップ限定品専用のものも、もちろん仲條氏デザイン。
種類ごとに違う箱のデザインも秀逸。パッケージというより、グラフィックデザイナー仲條正義氏の作品としても楽しませてもらっています。
お菓子とパッケージのすべてをご紹介したいくらいなのですが、長くなりすぎるので、今回は銀座本店ショップで私がよく購入する3点をご紹介しますね。
紙採集家オススメの銀座本店パッケージ
まずは、「手焼き花椿ビスケット」(40枚入り4,500円/税別)。
昭和の初めからずっと作り続けられてきた「花椿ビスケット」は、八角形の缶と懐かしく優しい味わいが好きで長年ファンなのですが、こちらは、銀座本店ショップ限定の黒い缶入り。定番のビスケットのグレードを更にアップさせ、一枚一枚手焼きしたもので、その素材の良さを感じさせるリッチな味わいは、たまりません。漆のような艶やかな黒い缶も素敵。
次に、定期的に食べたくなるのが、「カスタードプリン」(6個入り2000円/税別)。コクがあるけれど甘すぎず、ほろ苦いカラメルソースがいいアクセントになっています。華やかな包装紙を開いたら、更に華やかなこのトリコロールカラーのボックスが目に飛び込んでくる……こんなプリンは美味しいに決まってる!!! と誰もが思ってしまう、強いパッケージにただただ脱帽です。
3つ目は、「ドリップコーヒー」(6袋入り1,000円/税別)。
お菓子の箱に負けない、黄色と黒の華やかな箱。私が最も気に入っているのは、ドリップパックをカップに乗せた時にも、「資生堂パーラー」のデザインを堪能できること。このままお客さんにお出ししたいくらいです(笑)。
コーヒーは、銀座本店 サロン・ド・カフェのレストランのオリジナルブレンドですので、安定の美味しさですよ!
銀座散策で立ち寄るもよし、お取り寄せもよし、日々の暮らしをグッと持ち上げてくれる「資生堂パーラー」のお菓子の数々。あなたはどのパッケージのどのお菓子が好きですか?
資生堂パーラー
更新: 2019年5月22日
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