GIFT

大切な人への贈り物に、ちょっとした手土産に

「KAMOGATA(カモガタ)」日本酒応援団 新世代が仕掛ける革新的な酒造りの形|贈りたい、日本のお酒

100年続く五反田の酒販店の4代目・桑原康介さんが選ぶ、「贈りたい日本のお酒」。3本目に推薦してくれたのは、エリートビジネスマンが転身して造り上げた、まったく新しい日本酒。地域再生にとって核となる酒蔵と二人三脚で醸した珠玉の一本です。

日本のドメーヌ蔵を応援したい

日本酒応援団は現在6つの蔵元の酒をラインナップ。余白のあるラベルの統一感が美しい。

日本酒応援団をご存知でしょうか? 全国6県6蔵とパートナーシップを組んでファブレスに、つまり製造工場としての自社の酒蔵を持たずに新しい日本酒造りを追求している株式会社です。代表の古原忠直さんは東京大学を出てスタンフォード大学でMBAを取得、三菱商事や東京海上キャピタルといった会社でベンチャー投資・事業開発などを行ってきたエリートです。その彼を中心に、2015年に「日本酒のあるライフスタイルを世界に」という目標のもとに立ち上がった集団です。その土地ならではの米を使い、極少量の酒を丁寧に造るという、日本における“ドメーヌ蔵”の元祖とも言われています。デザインだけをすることや、プライベートブランドとしてオリジナルの日本酒を造ることはよくあるのですが、彼らは各地に散ってその蔵元と一緒に酒造りをしています。それも自分たちのブランド名で出すために、タンクごと買って自分たちで売る。川上から川下まで一気通貫で手がけている姿勢と情熱をリスペクトしているんです。

・KAMOGATA 純米大吟醸・無ろ過生原酒 2,718円(税別)

オーガニック認証の3大スタンダードを日本で最初に取得

晴天率全国1位の岡山県。鴨方町には日本最大級の望遠鏡を持つ国立天文台がある。

うちでは日本酒応援団が手がける6蔵の酒をすべてラインナップしていますが、今回は、岡山県浅口市鴨方町にある丸本酒造さんの「KAMOGATA」をおすすめしたいと思います。岡山県は晴天率が全国1位で、酒米も多く生産しています。オーガニック認証の3大スタンダードを日本で最初に取得し、有機栽培にも取り組む酒蔵です。すべての田んぼをメートル単位で土壌分析し、その場所にあった肥料や育て方によって徹底管理しています。「人にも性格があるように、田んぼひとつひとつに性格がある」と、6代目の蔵元である丸本仁一郎さんは語っています。「KAMOGATA」は酒米に山田錦を100%使用しています。日本酒応援団のポリシーである「純米・無ろ過生原酒」を踏襲した純米大吟醸です。

酸味をきかせた刺身とも相性抜群

「ヒラメの昆布〆」(600円/税込)は、醤油に高知の柑橘「直七」の果汁を合わせていただく。

白桃や青リンゴを思わせる華やかな香りがあり、山田錦だからこそ出せる、厚みのある旨みを感じせます。合わせるお料理として、今回は宮城のヒラメを使いました。醤油に高知の「直七」という柑橘を合わせて、さらに少量の塩を振って召し上がってください。トロミを帯びた「KAMOGATA」の甘みが引き立つと思います。浅口市は瀬戸内海に面したところなので、瀬戸内の鯛なんかも相性がバッチリだと思います。他にも、蟹かまバターソテーなんかもいいですよ。蟹やバターの濃厚さとこのお酒のとろみが調和していると思うので。

「KAMOGATA」は4合瓶で3000円近くするプレミアム感のある日本酒です。うちの店では、「味が面白い」といって購入される方が多いですね。それに、普段ワインを飲まれている方にとっては、この価格帯というのはドンピシャのレンジでもあります。ギフトのニーズとして3本で1万円というのも適正なのではないでしょうか。デザインも自ら余白を取って、逆に目立つところもあります。海外に持って行っても十分通用する出来栄えだと思っています。

「蟹かまバター焼き」(600円/税込)。蟹のほぐし身を贅沢に使った柔らかい食感が「KAMOGATA」の味を引き立てる。

<酒蔵データ>

丸本酒造
住所:岡山県浅口市鴨方町本庄2485
TEL:03-4571-2546
URL:https:/welovesake.com
お問い合わせ:日本酒応援団

桑原康介

RECOMMENDER 桑原康介

株式会社桑原商店代表取締役。五反田で100年続く酒販店の4代目。美大のデザイン学科を卒業後、NPO法人越後妻有里山協働機構を経て、2014年より家業の酒販店にアートやデザインのマネジメントをする部門を新たに設け、精力的に活動中。2018年12月に倉庫をリノベーションした酒販店兼飲食店「桑原商店」をオープンさせる。日本酒好きだけでなく、アートファンも巻き込み、ファンが急速に拡大中。

桑原商店

桑原商店

住所:
東京都品川区西五反田2-29-
TEL:
03-3491-4352
アクセス:
JR山手線・都営浅草線 五反田駅より徒歩4分、東急池上線大崎広小路駅より徒歩3分
営業時間:
10:30-21:00(飲食17:00-21:00L.O)
定休日:
日曜日・祝日
URL:
http://to-plus.jp/

写真・安野 淳洋 文・高杉 公秀

更新: 2019年4月19日

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