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秋深まるニューヨークで味わう山海の幸と特製ネグローニ|Suntory ROKU × Mifune New York

摩天楼の空は抜けるように青く、セントラルパークの木々がゆっくりと黄金色に染まる季節。この時期、ニューヨークの美食家たちは旬の味覚とそれにふさわしいとびきりの一杯を楽しみます。ことニューヨークのバーシーンでは、ウィスキーやバーボン、ウォッカなどの蒸留酒(スピリッツ)に並び、ジン人気が上昇中。そんな中、数あるスピリッツの中で、ひときわ異彩を放っているのが日本発クラフトジンのROKU。日本ならではのボタニカルを使った個性的なROKUは、日本同様に四季があるニューヨークで、どのように愛されているのでしょうか。

和のエレメントを凝縮した日本発のプレミアム・クラフトジン「ROKU」

6種のボタニカルをイメージしたスタイリッシュな六角形のボトルデザイン 。

世界的ブームの追い風にのるニューヨークの蒸留酒ですが、アメリカではバーボンやウィスキーがメインストリームでした。しかし、近年は物造りへの人々の関心もあいまって、よりていねいに造られたクラフトスピリッツがもてはやされています。さまざまなクラフトスピリッツが市場を賑わす中、しばしばミクソロジストたちの間で話題にのぼる銘柄があります。それがビームサントリー社との共同開発で生まれた日本発のクラフトジンROKUです。一般的なジンはジュニパーベリーをはじめとする伝統的な各種ボタニカルの香りが際立ちますが、ROKUはここに日本ならではの6種のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を使用。従来のジンにはない上品かつ繊細な和の風合いを慎ましくも確実に醸し出し、ニューヨーカーの視線を釘付けにしているのです。

まろやかさがクセになる、初秋の「ROKU」特製カクテル

「ROKU x Dry Negroni」。柑橘の爽やかさとほどよい苦味、ヨーグルトのまろやかさがROKUと調和した一杯

そんなROKUを使ったカクテルを楽しめるのが、マンハッタンのミッドタウン東にある「Mifune  New York」。故・俳優三船敏郎の名を冠し、その精神を受け継いで 2017年にオープン。旬の素材を使った上質な日本料理と豊富な酒の品揃え、そして多彩なカクテルが楽しめる人気店として知られています。国連本部やオフィス街近くにあり、店には絶えず各国大使館職員をはじめ、ビジネスマンなどが多く訪れます。そんな同店のアドバイザーを務めるのが後閑信吾さん。2012年バカルディ レガシー カクテル コンペティション世界大会での優勝を機に、国内外のファンを魅了する独創的なカクテルを次々と世に送り出している指折りのトップ・ミクソロジストです。そんな彼が秋のニューヨークを想って完成させたのが「ROKU x Dry Negroni」。ヒントにしたのは人気カクテルのネグローニ。ドライジンとイタリアンリキュールのカンパリを使ったビターな味わいで知られていますが、ここで後閑さんが用いたのはなんとヨーグルト。カンパリをヨーグルトにくぐらせることで苦味を和らげ、乳製品のまろやかさを加味。ろ過の過程でカンパリ特有の夕暮れのような赤い色もすっかり洗い流されてしまうのが印象的です。格段に味に丸みを増したカンパリを合わせることで、ROKUの柚子の爽やかさが際立ち、そして山椒のスパイス感が見事に調和した「ROKU x Dry Negroni」が実現。飲み口はすっきりと晴れ渡ったニューヨークの秋空のごとく爽快。そして従来のネグローニにはない滑らかさとコクが印象的な一杯です。

「ROKU x Dry Negroni」レシピ
・ROKU  30ml
・ヨーグルトでウォッシュしたカンパリ  20ml
・マルティーニ・ドライ  20ml
*ガーニッシュはオレンジピール

山海の幸と「ROKU」が奏でる極上ペアリングのハーモニー

ニューヨークの秋を代表する味覚、りんごを用いたイカとカリフラワーのシンプルなサラダ。

このカクテルに同店エグゼクティブ・シェフの島野雄さんが合わせたのは、炙りイカと青リンゴ、カリフラワーのグリーンサラダ。まるで抽象画のように鮮やかなグリーンのコントラストが美しい一皿です。「ペアリングではイカの甘みとカリフラワーのクリーミーさでカクテルに合わせるよう意識しました」と、島野シェフ。新鮮なイカに細く切れ目を入れて軽く炙り、そこに温めたカリフラワーと細切りにした青リンゴを和える。味つけはシンプルにオリーブオイルと黒胡椒、それとカブの葉を使った美しいグリーンソース。青リンゴのシャキシャキとした食感と甘酸っぱさが口の中で広がり、間もなくイカの甘みとカリフラワーのクリーミーさが見事に溶け合います。加えてほどよいリンゴの酸味、そして黒胡椒のスパイシー感はROKUの柚子、そして山椒ともうまくなじみ、料理もカクテルもあっという間に平らげてしまいました。「フランス料理の技法の1つでミ・キュイ(mie cuit=半分火が通った、半生の意味。一見火が通っているのに、中心部はしっとりとした滑らかさを保つフレンチの調理法)というのですが、イカを軽く炙ることで、刺身としての甘さとクリーミーさを残したんです。このまろやかさは「ROKU x Dry Negroni」のリッチな味わいとよくなじみます」。かつてはパリの3つ星レストラン「Guy Savory」でシェフ・ド・パルディとして活躍していた島野さん。フレンチと和のフュージョンを得意とする島野さんの料理には、所々フランスで培ったきめ細やかな技法がさりげなく取り入れられているのです。

島野シェフを中心に、若い職人たちが忙しく動き続ける 「Mifune」のキッチンにて。

イカのもっちり感に相反する食感が楽しめるよう、リンゴはちょうど良い食感で食べた時に出る水分を意識してカット。

こだわり続ける和のエレメント

エグゼクティブ・シェフの島野さん。多様性の中にあっても揺るがない和の心意気は彼の大きな武器。

ペアリングの最中に印象的だったのが、今や懐かしさすら覚えるほのかな香ばしさ。「イカを炙る際、醤油をわずかに垂らしました。『Mifune』らしいかなと思って」と、島野シェフ。新しいものやフュージョンがもてはやされがちなニューヨークで、人々の心にその存在感を刻みつけるには、トレンドをうまく取り入れる柔軟性と同時に、けっして波に飲み込まれない“個”が大きな意味を持ちます。島野さんの「らしさ」へのこだわりはまさにそれであり、そしてそのことは、ROKUにもきっと通じるのです。和にこだわり、職人たちの繊細な技術のもとで完成したROKUを日本発のプレミアムジンに足らしめるのは、他のジンにはないROKUの和の風情です。異国の地にありつつも、揺らぐことなく静かに和を貫くMifuneとROKU。きっとじきに訪れる白銀の季節でも、美食家たちの心が踊るような斬新な味覚を堪能させてくれるに違いありません。

Mifune New York

Mifune New York

住所:
245 East 44th Street. New York 10017
TEL:
+1(212) 986-2800
営業時間:
ランチ:月~金11:30-14:30(L.O 14:00) ディナー:月~金18:00-23:30、日18:00-23:30 (L.O 22:30)
URL:
https://www.mifune-restaurant.com

写真・文 小川佳世子

更新: 2019年10月16日

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