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但馬の食の発信地「さんぽう西村屋 本店」がオープン

日本の町で唯一野生のコウノトリが生息するという、美しい但馬の自然に恵まれた兵庫県豊岡市。同市北部の豊かな山と日本海に恵まれた城崎温泉で、150年余りの歴史を刻む老舗旅館の西村屋が「さんぽう西村屋 本店」を4月3日にオープンした。

老舗旅館「西村屋」がプロデュース

「さんぽう西村屋 本店」は、ダイニング、ギフトショップ、サロンの3部からなる、いわば城崎の「食文化の発信地」。なかでも、ランチとディナーを提供するダイニングでは、味は逸品、しかしながら安定供給などの面で既存の流通網に乗せるのが難しい地元食材をふんだんに使った料理が味わえる。

なくてはならない味の決め手、「北村わさび」

地魚のお造りに添えるわさびを栽培するのは、創業300年の「北村わさび」。同市西部の神鍋高原で、火山群の生み出すミネラル豊富な湧き水を自宅裏のわさび田に引き、昔ながらのスタイルで丹精込めて栽培する。年間13℃程度と安定した水温の湧き水が、標高80mの平坦地という「日本一海抜の低い地でのわさび栽培」(5代目北村宜弘さん)を可能にしている。約2年かけて育てられたわさびはツヤがあり、舌触りもなめらか。「辛味の後にくる甘みと香りが魅力」(「さんぽう西村屋 本店」の中安伸一料理長)と料理に欠かせない存在となっている。

川魚の印象を変える。「神鍋田村養鱒場」

同じく神鍋の湧き水を活かして、ニジマスやアマゴ、イワナの養殖を手がけるのが「神鍋田村養鱒場」。湧き水で育てたニジマスは身がしまり、川魚特有の匂いやくせもない。日照時間をコントロールして年3回卵を生ませることで、安定供給に努めている。取引先とも意見交換し、日々味の改良に取り組む。「自分の作ったものの温度感を届けたい」(3代目の田村元さん)と現在は料亭やホテルなど直接取引に力を入れる。西村屋のディナーで振舞われる炭火で焼いたニジマスは香ばしく、口でふんわり身がほどける。

「ナカツカサファーム」の新鮮野菜

そして、囲炉裏でじんわりと火入れした但馬牛赤身肉を飾る黄色いルッコラの花を生産するのが「ナカツカサファーム」。家族のアレルギーをきっかけに「食」のもつ意味を考え直したという中務喜紹さんが、大阪から移住して耕作放棄地を一から開墾した。現在は有機農法にこだわりつつ、年間30種類以上の野菜を栽培する。収穫したてのアスパラガスやサヤエンドウは、口に入れるとシャキっと音を立て、みずみずしさと甘みが一気に広がる。

城崎温泉の旅に彩りを添えるお店

ダイニングではこのほか、地元在来種の赤花蕎麦や古代米の赤米や黒米を混ぜ込んだ三十八穀米、天然醸造という伝統製法を一途に守り抜く「大徳醤油」の醤油といった地元食材や地酒などを堪能することができる。但馬の魅力が結集した「さんぽう西村屋 本店」にぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

さんぽう西村屋 本店サンポウニシムラヤ ホンテン

住所:
兵庫県豊岡市城崎町湯島463-2
TEL:
0796-32-4680
営業時間:
【ダイニング】ディナー18:00 〜 23:00 (L.O. 21:30) ランチ11:00 〜 14:30 (L.O. 13:30)※ランチは土日限定【ギフトショップ】 10:00 〜 23:00 【サロン】 10:00 〜 23:00
定休日:
水曜日
支払い方法:
各種クレジットカード可
URL:
http://www.sanpou-nishimuraya.com

文・糸井夏希

更新: 2019年4月30日

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