皿の上でアートを描くシェフを支える日本の野菜|ハインツ・ベック<Heinz Beck> 第3回

絵描きになることが夢だったシェフ

第一回と第二回の記事で、繰り返し日本の野菜の素晴らしさを語ってくれたイタリアンシェフのハインツ・ベックさん。最終回となる今回、ハインツシェフが作ってくれたのは、鳩を使ったメインの一皿でした。

「オーブンでパーフェクトに焼いた鳩に、グリルした小玉ねぎとハーブ、ほんの少しのカシスを添えました。イタリアのワイン、ブルネロモンタルチーノと一緒にどうぞ。まるで美しいトスカーナでバケーションを過ごすような気分になりますよ」

と、太鼓判を押します。オーブンから取り出されたばかりの芳しい香りもさることながら、さらに目を奪われたのはその美しい盛り付けです。「まるで一幅の絵を見ているようですね」と伝えると、こう教えてくれました。

「本当は絵描きになりたかったのです。あいにく両親の反対にあい、キャンバスの代わりに皿の上に絵を描くようになりました」

そう言ってスマートフォンを取り出し、自ら描いた絵の写真を何枚も見せてくれました。それはプロ顔負けの腕前で、ハインツシェフが単なる料理人ではなく、真のアーティストなのだということが伺えます。

絵の具のように美しい日本の野菜

「あなたが絵を描くのに、日本の野菜には十分な“絵の具の色”がそろっていますか?」との問いに、「一年を通じて、日本にはありとあらゆる種類の野菜があります。しかもそれらは、魚と同じくどれも美しく、ヘルシーでクオリティが高い。シェフにとって日本はパーフェクトな国です」と語ってくれました。

シェフを魅了するもう一つの日本

日本の食材にぞっこんのハインツシェフですが、食材以外にも、シェフが気に入っている“日本”がありました。それは、柔道着をイメージしてデザインされたサロンと、男性の着物の袴帯の結び方です。その結び方は、実は日本人デザイナーのコシノジュンコさんに、「この方がスマートに見えるわよ」と、アドバイスを受けたとのこと。シェフは動画内でもキリッと、実に美しく結んでくれました。アーティストとしてのハインツシェフの美的センスは、日本の武道や着物の凜とした精神に通じるものがあるのかもしれません。日々、気を引き締めて料理と向き合うシェフのひたむきな心を、垣間見た瞬間でした。

HEINZ BECKハインツ・ベック

HEINZ BECK

住所:
東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命 丸の内ガーデンタワー M2F (HEINZ BECK入口は1F)
TEL:
03-3284-0030
アクセス:
地下鉄大手町駅D6出口直結(都営地下鉄三田線、東京メトロ千代田線 5分、半蔵門線、丸ノ内線、東西線15分)、JR東京駅15分
営業時間:
ランチ11:30〜15:00(13:30L.O.)、ディナー17:30~23:00(20:00L.O.)
定休日:
日曜および年末年始
支払い方法:
クレジットカード可(VISA、MASTER、JCB、Diners、AMEX)
URL:
http://www.heinzbeck.jp/

文・FOODPORT.編集部

更新: 2019年1月10日

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