料理家って日々何かを研究しています!さあ、研究を発表してもらいましょう!
第10回 市橋 有里さん 同じ素材で2パターンを演出。 お手軽な行楽弁当をご紹介。
「お外でご飯はおいしいですよね」
とにっこりの市橋有里さん。
今回ご紹介するレシピは同じ素材を用いながら、おつまみピンチョスとちらし寿司の2パターンを作ってしまうというもの。
実は、市橋さんはなんとオリンピック出場経験がある元マラソンランナー。現在は、走る活動とともに昔から得意の料理を活かし、バランスのよいレシピを提案するなど料理研究家としても活動の幅を広げているのです。
バランスだけではなく見た目も大事
“バランスの良い食事を”と提案する料理研究家さんは多いですが、市橋さんに至っては 正真正銘の日々実践型。世界大会で史上最年少のメダリストとしてのキャリアを持つ市橋さんだが、なんと、高校卒業後にコーチ宅から独立以降、栄養士などをつけることなく、自ら献立をたて調理し、食事をとっていたとのこと。
「昔から料理をすることは大好きでしたし、自分で作ることには何の抵抗もありませんでした。そして、なんといっても私は栄養重視でお皿の上の色味や華やか さを気にかけていないであろうアスリート食が大嫌いだったのです(笑)そのため、栄養バランスはもちろん意識しつつも、毎回の食事が楽しくなるように盛り つけなどにも工夫していたのです。」
その結果が、メダリストへとつながっているのだ。
全国でランをしながら料理の普及も行いたい
現役を退いたとは言え、アスリートであることは変わらない市橋さん。カラダのメンテナンスのプロが伝える食には「信頼」の二文字が付いて回る。
「これからは、全国でランのイベントを開催しながら食文化の発信をしていきたいんです」とニコリ。プロの料理人のアシスタントとして料理番組に出演するほど、料理研究家の分野でも着実に階段を昇っている。
今回は、これからの行楽シーズンにはぴったりの彩り鮮やかなおつまみピンチョスとちらし寿司。
栄養もおいしさも美しさも、すべて兼ね備えているスペシャルレシピです。
|彩り鮮やかなおつまみピンチョスとちらし寿司|
<材料>
・すし飯
・たけのこ
・そら豆
・グリンピース
・きゅうり
・スモークサーモン
・厚焼き玉子
・とびっこ
・さんしょう
<RECIPE>
① 硬めに炊いたごはんがあったかいうちにすし酢を混ぜてすし飯を作っておく。そら豆、グリンピースは色よく茹でておく。
② 器にすし飯をよそって、具を彩りよくちらす。
③ ピンチョス用に たけのこ、きゅうり、スモークサーモン、玉子などを串にさす。
<POINT>
・たけのこ、きゅうり、スモークサーモン、たまごは同じ大きさに切ると、ピンチョスにしたときにバランスが取りやすいです。具はすし飯が冷めてから、彩りよくちらしてくださいね!
市橋 有里 (いちはし あり)
1977年11月22日生まれ。
徳島県鳴門市出身。
世界選手権セビリア大会で銀メダルを獲得、当時史上最年少のメダリストとなった。2000年シドニーオリンピック出場。
東京マラソン2007で現役を引退し、イベントや女性誌などで走る楽しさとランニングライフを提案。
また最近では、森永ビヒダスヨーグルトやpascoなどとランナー向けのレシピの開発、栃木テレビ「とちぎの恵みで なんでもフレンチ」に出演するなど、食を通じた様々なライフスタイルの考案・監修など幅広く活躍している。
趣味:旅行先での美味しいもの・食材探し。
料理は創作和食やカフェ飯風なものまで。
資格:ジュニア・アスリートフードマイスター
著書:『スローラン』 池田書店
更新: 2013年4月10日
この記事が気に入ったら
「シェア」しよう
最後までお読みいただき、ありがとうございます