✈︎WORLD FOOD PORT. フランス発・ルイィで出会った日本人夫妻のオーベルジュ
今回のレポートは、FOOD PORT.編集長のフランスレポートをお届けします。
パリから約200km ほど南下した人口2000 人程の小さい街Reuilly(ルイィ)に足を運んだ編集長。目的は、素敵な日本人夫妻が経営するオーベルジュ「LES 3 CÉPAGES( レ トロワ セパージュ)」訪問でした。
日本人に声がかかった街のプロジェクト
初夏の陽射しが気持ちよい5月、パリから電車で1時間半、目的地のオーベルジュに到着。
LES 3 CÉPAGES( レ トロワ セパージュ)は、岩手県・盛岡で人気フランス料理店を営んでいたソムリエ佐藤崇氏が、2014年にオープンしたオーベルジュだ。
そもそも、15 年前、Reuilly で唯一あった市の経営によるオーベルジュが閉館。
市民の人たちは、外食をするのに隣町まで足を伸ばさなければいけない状況が続いているとのことでした。
「ホテルもレストランもないこの街にオーベルジュを復活させたい。」とReuilly の市長Patrick 氏の強い思いで、小さな街で大きなプロジェクトが立ち上がり、盛岡でレストラン経営をしていた佐藤夫妻にお声がかったそうだ。
「ルイィに住んでいた唯一のガラス職人でもある日本人夫婦からのお声掛けで」と佐藤氏。
オープンに先駆けて、料理人ではない佐藤さんはパリで活躍していた日本人調理スタッフに声をかける。結果、お店はすべて日本人スタッフだ。
初めは、街の人々も少し遠慮がちだったようだが、ようやく1年が過ぎ外食をする際の大切な場所となっている。
食材の宝庫「Reuilly(ルイィ)」
食材はできるだけ地産地消というスタイルで仕入れている、LES 3 CÉPAGES( レ トロワ セパージュ)。信頼できる農家さんとのお付き合いは街が小さいということもあって親密だ。
そして訪問時に旬だった、アスパラソバージュは森の中に生えており、一緒に収穫した。食材のおいしさを感じるにはシンプル調理が当たり前とわかってはいるものの、軽く茹でたアスパラソバージュに塩を振って食べたときのみずみずしさと、強い旨みには感動を覚えた。パリを始め、日本のビストロなどでもお目見えするが、収穫して数分後に味わえるおいしさは本当の贅沢だと思う。
そして、忘れてはいけないのがワイン。ルイィにワイン畑が登場したのは7世紀とも言われており、この街のワインはAOCとしての評価も高く、パリなどのレストランで愛飲されている。
ワイナリーを紹介していただき、こちらのオーナーとも意気投合。
さっそく日本での展開が決定し、弊社で輸入させていただくこととなった。(DSワインhttp://ds-wine.jp/)
ルイィという小さい街で活躍する日本人夫妻との出会いにとても感謝している。
更新: 2015年6月29日
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