【こだわりの一皿】 囲炉裏炭火焼「My Room 雲母(きらら)」|広尾
人気レストランの思いを「この一皿」の誕生秘話を通して発信します。弊社編集部員が足を運び、ファンになっているお店のみの掲載です。
広尾商店街のつきあたり手前のビル2Fに、炭火焼の店「My Room 雲母」がある。
このお店を紹介すると、決まって知人に感謝される名店だ。
目の前でじんわりと炭がおこっていく様子を見ていると、時が流れるのを忘れてしまう。
東京にあって、どこか懐かしい田舎のようなほっこり感を堪能できる、My Room 雲母の「囲炉裏炭火焼」をご紹介する。
木のぬくもり溢れるテーブルの中心の囲炉裏に、熱々の炭がくべられる。
「この炭は岩手県の楢ノ木の炭を使用しています。一気に高温になるのではなく、じんわりじんわりと熱が上がっていく炭が当店には向いているのです。」
と語るのは、店長の奥田浩行さん。
この炭の灯りを見ているだけで、心が温かくなる。
炭火焼コースの他にも、アラカルトオーダーも可能。まず、名物である野菜焼きは必須オーダーだ。
「2大人気が、ピーマンと玉ねぎなんです。ピーマンの臭みが苦手なのに、どうしてここのピーマンは食べられるのだろうというお客様がたくさんいらっしゃるのです」
と、言いながら、奥田さんが網に野菜を置いてくれる。
そう、このお店の野菜たちには、決まった焼き方があるのだ。
リピートの方々はすでに焼き方を取得しているので、自ら炭焼き奉行となるのだが、初めて来た方には、スタッフが丁寧に焼き方の指南をしてくれる。
「ピーマンに玉ねぎ、マッシュルームなどドーム型になっているものは、丸い方を上にして熱を受け止めます。その後、一度だけひっくり返し、器状の中に野菜の水分(旨み)がたっぷりたまったところで、召し上がってください」
そう、ここのポイントはひっくり返す回数が一度だけということ。
今まで、焼肉やBBQなどで何度も野菜をひっくり返していた経験がある方は多いのではないか。
それでは、野菜本来の旨みは逃げていってしまうので、ご注意を。
メインはお魚かお肉をチョイス。3名以上であれば、どちらもぜひ味わってほしい。
今回は、一夜干しの金目鯛をご紹介。
「こちらの金目鯛ですが、まずは焼きあがった身を召し上がっていただきます。その後、骨、皮、カマの部分、再度網の上にお願いします。炭焼きならではですが、骨にもじっくりと火を通しカリカリになるので、全て食べられる状態になります」
こんなに厚みのある骨がたべられるのか、と一瞬戸惑いますが、焼き上がった状態はまさにおつまみ。
炭火焼の威力に感動だ。
寒い冬には、囲炉裏を囲み、日本酒を飲みながら炭焼きを堪能しよう。
奥田浩行さん
大学卒業後、老舗料亭にて調理修業。
その後、雲母へ入店。
現在は店長として、お店を取り仕切る毎日。
無類の日本酒好きだが、お酒は弱い。
スイーツ男子としての一面も持つ。
My Room 雲母マイルーム キララ
- 住所:
- 東京都渋谷区広尾5-17-4 3階
- TEL:
- 03-5789-9346
- URL:
- http://kirara-sumibi.com/
更新: 2015年1月14日
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