✈︎WORLD FOOD PORT. 「イタリア発・シチリア産オリーブの魅力に出会う」
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✈︎WORLD FOOD PORT. |Italy|
今回は、今パリで注目を集めているオリーブオイル、シチリア食材専門店「ラ・テット・ダン・レ・ゾリーヴhttp://latetedanslesolives.com/ のオーナー、セドリック・カサノヴァ氏とともにFOODPORT.編集長が昨年秋の収穫の時期にシチリアに訪問!!現地で感じた、シチリアレポートをお届けします。
|異色の経歴をもつ、セドリック・カサノヴァ氏|
セドリック・カサノヴァ氏(右)
セドリック・カサノヴァ氏のパリのお店は、すでに有名シェフ達から愛される名店となっている。そんな彼の作るオリーブオイルの味わいに魅せられ、初めて収穫の場所に訪問することができた。
そもそも、セドリック氏の経歴を紐解くと驚くことばかりだ。15年間もの間、あのサーカス団体の「シルク・デュ・ソレイユ」に在籍していたという。その後、引退を機に2004年頃から両親の故郷でもあるシチリアへ目を向けるように。
|共同組合で成り立つオリーブオイル工場|
シチリアのセドリック氏が契約している農家の畑の特徴はなんといっても土壌が元気だということ。ワインと同様、テロワールがもっともオリーブの出来に影響してくるのだ、という。とても光栄なことに、オリーブの収穫時期に訪問できたことから、様々なシーンを直接この眼で見ることができた。大量に摘み取られたオリーブオイルがトラックで運び込まれ、そこからはベルトコンベアで流れてくるものを手作業で選別していく作業がスタート。オリーブの実の種類は10種類以上もあり、その出来栄えをチェックしながらブレンドをしたりしつつ40種類ほどのオリーブオイルが出来上がるそうだ。
こちらのオリーブオイルは『低温圧搾しぼり』。最近話題の『コールドプレス』というと馴染みがでるだろうか。オリーブオイルはこの絞り方をしていないものも多く、それらはなんと液剤をオリーブにかけて、オイルを抽出するという手法をとっているものもあると聞き、驚いてしまう。この手間をきちんと作業工程にいれることで、安心でおいしいオリーブオイルが出来上がるのだ。
働きを取材しつつ、オリーブオイル農家のマルコ氏の家族とともに、絞りたてのオリーブオイルを使用したなんとも贅沢な食卓を囲むこともでき、オリーブオイルの美味しさに再度感動できたひと時も味わえた。
そして、2016年にセドリック氏の『オリーブオイルの日本展開』という夢の手伝いをすることが決まったのである。
今後の動きは、FOOD PORT.で随時報告をしていく予定なので、お楽しみに。
更新: 2016年8月16日
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