PEOPLE

食に携わる注目の人物をインタビュー

|血統の一皿[14]|
名店から生まれたセカンドライン
EPISODE 14
ワイン&マスタードA -新宿三丁目- 【西岡英俊さん&唄 淳二さん】

日本を代表する名料理人、名店。料理やサービス、店づくりに対する想いを受け継ぎながら、自らの“色”を打ち 出している。そんな名店のセカンドラインを、元となるお 店(1st)の主義と感性をお伝えしつつご紹介。

14「ワイン& マスタードA」ビストロ/新宿三丁目

カウンター席のみと小規模ながら大人気だった中国料理店「renge」の跡地に、ユニークなビストロが誕生。何と、オセアニアワインとタスマニア産マスタードにスポットを当てた店だとか。しかもその仕掛け人は、「renge」オーナーシェフ自身。そのワケと美味の意味を聞いてきました。

世界で一番キレイな環境でできる ワインとマスタードを伝えたい

プロデューサー 西岡英俊さん(右)/唄 淳二さん(左) 店舗コンセプトは西岡さん、唄さん両名が整え、料理 はニュージーランドで料理人経験のあるシェフ・武藤 恭通さんがレシピを考えつつ、西岡さんが最終判断を し、ワインとマスタードやはちみつなどの食材は輸入 元である唄さんが監修するスタイル。オーナーたち含 め全員がオセアニアに造詣が深いため、目指す方向性 もアウトプットにもブレがありません。

オーストラリアやニュージーランドのワインに、どんなイメージがあるでしょうか。「2~3,000円で買える、カジュアルかつ濃厚な味ばかりだと、思ってらっしゃる方が多いんですよねぇ」。「ワイン&マスタードA」のオーナーである「renge」シェフの西岡英俊さんとワイン・食材輸入元「ヴァイ&カンパニー」の唄 淳二さんは、笑いながらも肩をすくめます。料理人、インポーターと立場は違えど、実は2人は共にオセアニア通なのです。確かにかつてはそんなワインが多かったオセアニアですが、この10年ほどで状況は大きく変化。ヴィクトリア州などの冷涼産地で生産される涼やかな味わいのワインが世界的に注目を集めています。中でも2人が特に推すのが、タスマニア島のもの。「人類が生息する環境としては、最も空気と水がキレイな場所と言われているんですよ」と唄さんは目を輝かせます。「そんなオセアニアには、日本ではまだ知られていない良質の食材や飲料がある」と西岡さん。そんな中でもマスタードとワインに的を絞って紹介するために生まれたのが、「ワイン&マスタードA」でした。透明感ある味わいが魅力のこの地のワインだけを、手頃な入門編から、マニア垂涎のお宝まで、約150アイテム揃えたリストは圧巻です。9種類あるタスマニア産ヒルファームマスタードは料理に使ったり、添えたりと大活躍です。今後はウィスキーやジンも登場予定だとか。食トレンドの最先端アンテナ的ビストロから、絶対に目を離してはいけません。

大人のポテトサラダ800円。『A』ハニーローストポーク1,800円。甘みも秀逸、柔らかな肉質も際立つ逸品

ヒルファームマスタードは、粒マスタードや現地産わさび入りなど9種類。同じくタスマニア産のリンズィ・バーク レザーウッドハニーと共に、店内での購入が可能

シェフの武藤恭通さん。おすすめのワインはスモールフォレスト ロゼ オレンジ シ ラーズ5,000円、バス・フィリップ プレミアム ピノ・ノワール26,000円、ジョセフ・クローミー スパークリング・ブリュット 2008 5,900円

1ST renge

カウンターだけの中国料理店として新宿三丁目で人気を博した「renge」が、2015年5月にコース主体の店として銀座にてリスタート。より精度の高い料理を提供し、従来の常連客はもとより、銀座のうるさ方をも惹きつけ新しいファン層を形成中です。
renge
03-6228-5551
東京都中央区銀座7-4-5 GINZA745ビル9F
18:00~20:00 
月定休 ※要予約

ワイン&マスタードA

ワイン&マスタードA

住所:
東京都新宿区新宿3-12-1 2F
TEL:
03・3341・8688
営業時間:
17:00~23:00
定休日:
不定休

Photo大谷次郎 Text木原美幸

※こちらの記事は2016年1月20日発行『メトロミニッツ』No.159に掲載された情報です。

更新: 2017年2月13日

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