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SPECIALイベントレポート|HOT JAPAN PROJECT〜燗酒の愉しみを世界に伝えたい

温めて飲むと美味しい、世界でも珍しい酒、日本酒。日本人である私たちも、近年ではお燗にすることがめっきり少なくなってきています。その傾向は海外に渡るとより顕著で、ワイングラスに注ぎ、香りを楽しむタイプの日本酒が評価される要因になっているようです。

「日本酒の楽しみはお燗にあり」。身体と心をほっこりとさせ、心地よい酔いが持続するお燗の良さを外国の人にも知ってもらいたいー。そんな想いを胸に、5人のお燗番が海を越え、美食の国・フランスはパリとマルセイユで燗酒イベントを開催。パリはワインバー「FREDDY’S」で夜に、マルセイユは食材店「L’IDEAL」でランチを燗酒とともに振る舞いました。

参加したのは、「カイ燗」「火弖ル」小倉拓也さん、「にほん酒や」高谷謙一さん、「Sakeria 酒坊主」前田朋さん、「ワインと日本酒 大槻」大槻俊也さん、そして「魚とお酒 ごとし」の玉井章人さんの5人のメンバー。スーツケースに一升瓶を詰め込み、フランスを目指しました。

パリでもマルセイユでも、温めた日本酒を飲むのが初めて、という人が多く、様々な感想が飛び出しました。

「日本酒ってこんなに柔らかくて飲みやすいもの?」

「ワインと同じで、いろんな味に開いていくんですね」

「FREDDY’S」のオーナーシェフ、エリック・トロションさんは、「エポワスと燗酒のマリアージュは最高だね」と大絶賛。同じく料理人のオリヴィエ・ロランジェさんは「日本酒の味の違いはどこから生まれるのか?」と、プロならではの熱心な質問を。杜氏の考え方や技が酒のバラエティを生むという説明にフレンチの巨匠が頷く姿を目の当たりにし、お燗番たちも燗酒のポテンシャルに手応えを感じたようでした。

マルセイユでのランチイベントの後、一行はバスを乗り継いでプロヴァンスに移動、ミシュラン1ツ星レストラン「ラ・フニエール」でディナーイベントを開催しました。45席の定員はあっという間に満席となり、キャンセル待ちが出るほどの人気に。気になるメニューと合わせた燗酒は、次の通り。

「スズキのカルパッチョ」に「酔右衛門 純米吟醸」

「じゃがいものムスリーヌ」に「竹鶴 生酛純米原酒 6年熟成」

「春一番のグリーンアスパラ」に「十旭日 純米吟醸原酒」

「鳩のサルミソース」に「諏訪泉 ブラック満天星 8年熟成」

「プラリネ」に「旭若松 純米原酒」

「なめした皮のような味がする」「タンニンのしっかりした熟成した赤ワインのよう」「生酛はパンの香りがする」など、日本人には思いも寄らぬ感想があり、異国の酒であっても、慣れ親しんだ自分たちの言葉で味を表現するのだという、新たな発見もありました。

目指すところは、日本酒の種類の多さ、食中酒としてのポテンシャルの高さを知らせること。お燗番たちの挑戦は、これからも続きます。

更新: 2018年5月14日

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