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江戸時代に将軍が食べるサンドウィッチとは? 奇想天外なレシピ本「空想サンドウィッチュリー」発売中

店長はパンラボ主宰のブレッドギーク池田浩明さん、シェフを務めるのは京都にある「LePetitmec(ル・プチメック)」、そして東京は原宿「REFECTOIRE(レフェクトワール)」を展開、両店を束ねるオーナーシェフ西山逸成さん、というサンドイッチ屋台「空想サンドウィッチュリー」をご存知ですか? といってもこれはあくまで空想の話。段ボールで作った屋台(なんとランドスケーププロダクツ制作)は神出鬼没に、時には時空をも超えて現れます。「戦場」、「江戸時代」、「麦畑」、「無人駅」、「本屋さん」・・・と出店場所のテーマを池田さんが設定し、そこに集まるであろう人々に向けたサンドウィッチを本気で西山さんが作るという、ある雑誌で展開されていた企画なのです。美味しいパンを求めて日本中を駆け回っている池田さん曰く、西山さんは“当代随一のサンドウィッチの作り手”。そもそも、西山さんが「いつか引退したら小さなサンドウィッチスタンドをやりたい」という一言から生まれたとか。

そんな「空想サンドウィッチュリー」のレシピ本? ビジュアルブック? とも言える本が2017年2月20日に発売されました。先日開催された「世界を旅するワイン展」にも特別出展していたので、お見かけした方も多いのでは? 例えば、最初に登場するサンドウィッチは「本屋」がテーマ。そこには細かく刻んだハムと生クリームを合わせたムースをブリオッシュの食パンに挟んだ「ハムレット」や、塩ゆでのエビとカニのほぐし身を、アボカドとフレンチドレッシングで和えた「海老と蟹工船」といった名著にちなんだユーモア溢れるメニュー名がついたサンドイッチが並びます。レシピ本なので作り方はもちろんのこと、サンドウィッチができ上がるまでの池田さんと西山さんのやりとりの様子も記されており、これがまた面白いのです。また、ところどころに、フランス映画に出てくるパンを再現したイベント「空想ブーランジェリー アンナ・カリーナが食べたパン」の制作秘話を公開したコラムが挟まれており、こちらはシェフの西山さんの軽快な文章で綴られています。

と、いう具合に文章を読んでいるだけで面白く、読みごたえ抜群。レシピのほうはというと、なかなか自分で再現して作るのは難しいサンドウィッチもありますが、日々の料理や企画のアイデアのヒントになるはず。「江戸時代に暴れん坊将軍が食べるサンドイッチ」ができるまでの過程は、史実の検証、食材一つ一つの選定と理由づけなど、細部にまでこだわる姿勢に心を打たれます。それぞれのテーマをビジュアル化したシュールな写真と、軽妙な文章で、読んでるうちに空想の世界に引き込まれてしまう1冊です。

空想サンドウィッチュリークウソウサンドウィッチュリー

空想サンドウィッチュリー

著者:
西山逸成、池田浩明
出版社:
ガイドワークス
価格:
2,160円
発売日:
2017年2月20日
詳細:
空想サンドウィッチュリー

更新: 2017年3月9日

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