GIFT

大切な人への贈り物に、ちょっとした手土産に

つつみファイル|No.3「成城アルプス」|東京

創業1965年、閑静な住宅街、成城に生まれた洋菓子の老舗「成城アルプス」。 私がこの洋菓子店を初めて知ったのは、大学生の時。ケーキの美味しさもさることながら、エッフェル塔と帽子をかぶったパリマダムの横顔が印象的な包み紙が大好きでした。そして、この絵を描いた著名な洋画家、東郷青児という名前を知ったのも、この包み紙がきっかけでした。

その後、局アナからフリーになり、TBS「はなまるマーケット」に出演するようになった私。ある時、番組の中の「おめざ」のコーナーで、ゲストのマツコデラックスさんが紹介していたのが、この「成城アルプス」のお菓子でした。スタッフルームで久しぶりに目にし、「わぁ、懐かしいなあ」と、改めてお菓子を購入。昔と変わらない東郷青児の絵の包み紙に、胸がときめいた次第です。

最近、TBS系列の「マツコの知らない世界」に“包み紙の世界”で出演した時も、「成城アルプス」のこの包み紙を額に入れてご紹介したので、番組をご覧になった方は記憶に残っているかもしれません。

かつて東郷青児も常連だったという「成城アルプス」には、ロングセラーの美味しいものがたくさんあるのですが、創業以来のロングセラーの「モカロール」をまずはご紹介したいと思います。

この細い渦巻きの美しいこと。そして、薄めのモカ生地とコーヒー味のバタークリームの相性は完璧。バタークリームだけど、甘さ控えめのコーヒー味なので全くしつこくなく、モカ生地のしっとりした口当たりに見事にマッチするのです。ちなみに、フランスで購入した手書きのリモージュのセットで撮影してみました。ピンクのお皿に、コーヒー色のケーキ、馴染んでいます。このモカロールは、包み紙と同じ絵柄のボックスに入っていて、そのままリボンがかけられるというラッピング。この箱もなんともレトロで味わいがありますよね。

もう一つは、これまた定番のフィナンシェとマドレーヌの詰め合わせ。どちらもフランス発祥の焼き菓子ですが、その違い、ご存知ですか?

「金融家」を意味するフィナンシェは、まず形が金塊の台形のものが多いのに比べ、マドレーヌは、帆立貝の形のものが多い。材料にもちょっと違いが……。フィナンシェの方には、粉末アーモンドと焦がしバターが入っていて、マドレーヌより香ばしさが際立ちます。 と、話は脇道に逸れましたが、この「成城アルプス」のマドレーヌとフィナンシェは、上質なバターの香りに包まれた優しく懐かしいお味がします。こういう正統派の洋菓子を今も丁寧に作っている老舗の存在は、本当に大きいです。

この焼き菓子は、モカロールとは違った箱に入れられ、この紺の包み紙に包まれます。ちなみに、今回、撮影のために、「成城アルプス」広報の市川桃子さんが、仏事用の白い包み紙も送ってくださいました。白も、とっても素敵。私のコレクションが、またまた増えて嬉しい限りです。

これらのお菓子の一部は、オンライショップでも購入できますし、成城本店に併設のサロンドテでは、生ケーキをいただくこともできます。 そこでは、東郷青児の作品も鑑賞できますので、皆さんも一度足をお運びくださいね。

堤 信子

RECOMMENDER 堤 信子

昭和女子大学、青山学院女子短期大学、法政大学兼任講師、フリーアナウンサー、エッセイスト。福岡県生まれ。福岡県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。NTV「ズームインスーパー」TBS「はなまるマーケット」朝の情報番組でレギュラーを長年務めるなど、TV、ラジオ、講演、司会などで幅広く活躍中。 また、エッセイストとして、感謝をテーマにした著書などを始め、WEBや紙面での連載も手がける。さらに、大学では、プレゼン、朗読などのスピーチ各論の授業で、学生たちの伝える力を向上させるべく、教鞭を取っている。近著に『旅鞄いっぱいの京都ふたたび』(実業之日本社)、『旅鞄いっぱいのパリふたたび』(実業之日本社)がある。

成城アルプス

成城アルプス

住所:
東京都世田谷区成城6-8-1
TEL:
03-3482-2807
営業時間:
9:00〜20:00
定休日:
火曜 ※祭日にあたる場合は営業
URL:
http://www.seijo-alpes.com/

更新: 2018年6月30日

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