GIFT

大切な人への贈り物に、ちょっとした手土産に

つつみファイル|No.2「鈴懸」|福岡

美しい日本の包み紙をこよなく愛するフリーアナウンサーの堤信子さん。新連載「つつみファイル」では、堤さんがセレクトした包み紙の美しいギフトをご紹介。堤さんのようにワンランク上の“贈り上手”になってみませんか?

第二回の「つつみファイル」は、私の故郷、福岡の和菓子屋さん「鈴懸」をご紹介します。東京のデパ地下でも、いつも行列が絶えない名店で、ご存知の方も多いのではないでしょうか?今回ご紹介するのは、お持たせによく購入する「鈴乃音」という箱入りと、「りん」というお干菓子の箱入り。

まず「鈴乃音」ですが、包み紙がとてもシック。

「東洋と西洋の玄関口」という博多をイメージして作られたそうです。絵が描かれているのでなく、下地に燻した銀箔、そこに敦煌の黄土をベースにした色付け、さらに永遠に輝きを保つ金箔、中のお菓子への想像力をかきたてる素敵な包み紙です。

その包み紙を開けますと、次は、かけ紙が現れます。

今月は、紫陽花をイメージしたもので優しい色使いの抽象画、ありそうでない、かけ紙のデザインにうっとりです。ちなみに、「鈴懸」のかけ紙は毎月変わります。

このかけ紙を集めるのが楽しみの一つ。

「鈴懸」のかけ紙コレクションの一部がこちら。先月5月が菖蒲、6月が紫陽花で、7月は朝顔です。これらは、日本画家、神戸智行氏によるもの。額に入れて芸術鑑賞したくなる素敵なかけ紙の数々です。

この「鈴乃音」に入っているお菓子は、つくね芋入りのしっとりとした皮の中に漉し餡が入った「心葉」と、もっちりとした生地の中につぶあんが入った半月状のどら焼き「草月」。甘さ控えめでいただきやすく、ついつい2個3個と手が伸びてしまいます。

そして、もう一つ、包み紙のご紹介で外せないのが、お干菓子の「りん」。

シンプルな白無地の包装紙に掛けひも。そして、箱の蓋を開けると。まるで、モンシロチョウが標本に並んでいるよう。ふわっと空に舞い上がりそうな、柔らかい和紙の中には、小さな鈴の形をしたお干菓子が一つずつ入っています。いつまでも眺めていたい、この蝶々たちの整列。

お客さんにお出しすると、「これ、どちらのものですか?」と必ず尋ねられるインパクト大のお菓子ですので、女性向きのお持たせで迷った時には思い出していただけると嬉しいです。

モダンさと美しさで、贈った相手にいつも好印象を与える「鈴懸」の包み紙と美味しいお菓子。我が故郷、福岡を代表する和菓子店として、これからもずっと応援していきたいと思っています。

堤 信子

RECOMMENDER 堤 信子

昭和女子大学、青山学院女子短期大学、法政大学兼任講師、フリーアナウンサー、エッセイスト。福岡県生まれ。福岡県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。NTV「ズームインスーパー」TBS「はなまるマーケット」朝の情報番組でレギュラーを長年務めるなど、TV、ラジオ、講演、司会などで幅広く活躍中。 また、エッセイストとして、感謝をテーマにした著書などを始め、WEBや紙面での連載も手がける。さらに、大学では、プレゼン、朗読などのスピーチ各論の授業で、学生たちの伝える力を向上させるべく、教鞭を取っている。近著に『旅鞄いっぱいの京都ふたたび』(実業之日本社)、『旅鞄いっぱいのパリふたたび』(実業之日本社)がある。

鈴懸すずかけ

URL:
http://www.suzukake.co.jp/

更新: 2018年5月25日

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