GIFT

大切な人への贈り物に、ちょっとした手土産に

つつみファイル|No.1「末富」|京都

美しい日本の包み紙をこよなく愛するフリーアナウンサーの堤信子さん。新連載「つつみファイル」では、堤さんがセレクトした包み紙の美しいギフトをご紹介。堤さんのようにワンランク上の“贈り上手”になってみませんか?

記念すべき第1回は、京菓子司「末富」の包み紙とお菓子です。文化・芸術の都、京都は、普段の暮らしの思わぬところで、芸術に触れることができる街ですが、たとえば身近なところでいうと、京都のお菓子の世界。

老舗の菓子店は、著名な画家や文化人との交流も深く、その影響が包み紙やお菓子に現れています。左近の桜などの京都の花々と商標の檜扇がちりばめられている「末富」の包み紙は、大正から昭和にかけて活躍した日本画家、池田遙邨によるもの。

末富ブルーという言葉が生まれるほど美しい水色の包み紙に桃色の平ひも、この気品あふれる佇まいに、まず誰もがうっとりしてしまいます。紐に手をかける前に、しばしの芸術鑑賞です。

「末富」のお菓子は、上生菓子をはじめ、お煎餅などのすべてが職人さん手作り、どれも文句なしの美味しさなのですが、今回ご紹介するのは「乾山写し絵替り煎餅」です。

5枚 3,000円(税別)

口に含むとふわっと溶ける麩焼き煎餅は、その食感、素材の良さなどから、私は「末富」のものが群を抜いて美味しいと思っています。なかでもオススメがこちら。直径15センチほどの大判の麩焼き煎餅が、一枚ずつ丁寧に包まれ、5枚セットで箱に入っています。そこに描かれた意匠は、琳派の華やかさを京焼の世界に繰り広げた、かの尾形乾山の絵皿の模様。絵替わり皿がそのままお煎餅になったというなんとも粋なお菓子です。

「京文化を、包み紙とお菓子に感じてもらいたい……」豊かな気持ちを贈るギフトとして、皆様も是非。

堤 信子

RECOMMENDER 堤 信子

昭和女子大学、青山学院女子短期大学、法政大学兼任講師、フリーアナウンサー、エッセイスト。福岡県生まれ。福岡県立修猷館高校から青山学院大学経済学部を卒業後、FBSにアナウンサーとして入社、その後フリーに。NTV「ズームインスーパー」TBS「はなまるマーケット」朝の情報番組でレギュラーを長年務めるなど、TV、ラジオ、講演、司会などで幅広く活躍中。 また、エッセイストとして、感謝をテーマにした著書などを始め、WEBや紙面での連載も手がける。さらに、大学では、プレゼン、朗読などのスピーチ各論の授業で、学生たちの伝える力を向上させるべく、教鞭を取っている。近著に『旅鞄いっぱいの京都ふたたび』(実業之日本社)、『旅鞄いっぱいのパリふたたび』(実業之日本社)がある。

末富すえとみ

URL:
http://www.kyoto-suetomi.com/

更新: 2018年4月27日

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