GIFT

大切な人への贈り物に、ちょっとした手土産に

大切な人と週末にいただきたい オーボンヴュータンの「ウィークエンド」|ライターに訊く当意即妙なギフトの手口

推薦人のコメント

前回はジャムをおすすめしましたが、ジャムと同じくらい私が偏愛するもの、それはレモン。冷蔵庫にはオールシーズンレモンを欠かさないですし、入ったカフェやパティスリー、パン店にレモン絡みの商品があれば、即買いします。これはもう病気のようなもので、いくらほかに食べたいな~と思うものがあっても、ケース内に「レモン」や「シトロン」の文字を見つけるやいなや、最初の食べたいな~は一気に霞んでしまうのです。実は世の中、同じような熱狂的レモン信者が結構多いのでは?と踏んでいるのですが…どうでしょう。そこで、レモン菓子の金字塔といえばこれ!オーボンヴュータンのスペシャリテともいわれる「ウィークエンド」です。包みを開けると、まずその圧倒的な美しさに見惚れてしまいます。このケーキ、なんと面取りしてあり(ご丁寧にも角が切り取られているんです)、すらりと気品のある佇まい。カットした断面は、美味しさが伝わってくるようなきめ細かさ。ひとくち食べると、ふわっと鼻先まで届くレモンの香り、焦がしバターとアーモンドプードルのコク…しばし言葉が出ないほどの、完璧なバランス。きゅんと酸っぱいレモン菓子も好きなのですが、こちらはそこまで酸味が立たないタイプ。でもそれだけ、全体の完成度が問われるなあと思うのです。

「Au Bon Vieux Temps(オーボンヴュータン)」といえば、言わずと知れたフランス伝統菓子の第一人者である河田勝彦さんがオーナーシェフを務める名店。本店は尾山台に、日本橋高島屋にも支店があり、尾山台店は2016年に場所を写し、河田シェフの息子さんがつくるシャルキュトリをはじめとした洋惣菜も販売するようになりました。この「Au Bon Vieux Temps(オーボンヴュータン)」は、例えば「モンサンクレール」の辻口博啓さん、「トシ・ヨロイヅカ」の鎧塚俊彦さんも師と仰ぎ目標にしてきた人物。多くの弟子を輩出した、まさに日本におけるフランス菓子界の重鎮です。

そのスペシャリテのひとつが、今回唐澤さんが紹介してくれた「ウィークエンド」。レモンを練り込んだ生地を自家製ジャムでコーティングしたシンプルなケーキ。尾山台本店で購入可能ですが、日本橋高島屋でも取り寄せることができます(およそ10日くらいかかります)。

「フランスの焼き菓子の定番である『ウィークエンド』ですが、ネーミングの由来がまた素敵。週末に、大切な人と分け合って食べるケーキ、という意味が込められているそう。初めて知ったときに心ときめいてしまい、週末に人と会うときはこのエピソードを披露したくて、わざわざ『ウィークエンド』を手土産にしたことも。でも、間違いなくみなさん喜んでくれるし、長いケーキを切り分けるひと手間も、なんだか心温まるものになる気がします。ネーミングの由来は、日持ちするからなど諸説あるようですが、どちらにしろ手土産にはおあつらえ向きですよね。比較的食べ応えのある“ザ・フランス菓子”なのに、夏でもぺろっといけるのは、レモンのさわやかさのおかげかも。冷やして食べると、自家製杏ジャム&砂糖の上掛け部分がちょっぴりしゃりっとして、また格別です」と唐澤さん。箱を開ければ感じられる、見るからに美味しそうなオーラ。一口いただけばレモンの香りに、リッチなバターの風味、控えめなしっとり感に思わず顔がほころびます。

初めてこの「ウィークエンド」に出合った唐澤さんは衝撃を受けたと言います。OL時代、休みのたびに食べ歩いていた頃、レモン好きというだけあって、パティスリーに行ってだいたい最初に買うのは、ウィークエンドやタルト・オ・シトロン。しかしながら、「Au Bon Vieux Temps(オーボンヴュータン)」の「ウィークエンド」を食べたときは、理想の味がここにあった!とワナワナしたとか。

「仲の良い友人たちと集まったとき、『ウィークエンド』っていうケーキはね~と蘊蓄をひと言添えつつ披露。その辺の焼き菓子とはちょっと違う気品がそこはかとなく漂い、『おお~』と声があがる&みんなの目がハートになるのを感じながら、ニヤリとしています(笑)」。週末のお出かけの際に、ぜひ手土産として用意しておきたい一品。本店でも売り切れ必至で、日本橋高島屋でも手に入れるまで時間がかかりますが、そんな「この日のために!」の努力も、より一層美味しく感じさせてくれるのです。

唐澤理恵

RECOMMENDER 唐澤理恵

『メトロミニッツ』『食楽』といった雑誌だけでなく、専門的な食関係の書籍でも取材・執筆を担当。レストランやシェフとのつながりを大切にしながら、食を中心として雑貨やカルチャーなど興味のあることにのめり込み、日々活躍の場を広げています。

Au Bon Vieux Tempsオーボンヴュータン

住所:
東京都世田谷区等々力2-1-3
TEL:
03-3703-8428
営業時間:
9:00~18:00
定休日:
火曜日、水曜日
URL:
http://aubonvieuxtemps.jp/

更新: 2017年6月20日

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