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第26回 藤田 承紀さん
農業がもっと身近になってほしい

「僕は、ダンスの講師をしていた時代に生徒である子供達の食が乱れている事にショックを受けました。家庭の食が豊かになり、美味しい食材と料理がもっともっと広まってほしいと思い、料理家になったんです。先日発売した僕の書籍にも、そういった想いをこめさせていただいたのですが、これからも書籍やテレビ、教室を通してその想いを広める活動をしていきたいです」というのは、元プロダンサーという異色の経歴をもつ、菜園料理家の藤田承紀さん。
今回は、農業への熱い想いとともに、野菜をたっぷり使ったおつまみレシピを提案いただきました。

農業が楽しくて仕方ない

千葉県に約1反(10R、1000平方メートル)の自らの畑をもつ藤田さんは、畑にいくのが楽しくて仕方がなく、自然と足が向かってしまうそうだ。

ダンサーから、料理人へ。そしてついに農業へと参入していった藤田さん。
「農業のイメージは3K『きつい、きたない、かっこわるい』と言われています。しかし実際は、太陽の下、風に吹かれて土に触れるのはとても気持ちが良いですし、収穫したての野菜の美味しさには毎回感動します。美味しい野菜を知れるという事は、そのまま調理技術の向上にも繋がります。旬の野菜のバラエティは非常に豊富ですので、それだけで料理のレパートリーも広がります。爪に土が詰まるとなかなか落ちないですし、指には小さな切り傷もたえないので、決して綺麗な手ではありませんが、そういう手を見て『かっこいい手をしているね!』と言ってもらえる事も多々あるのです」
ようするに、一般の農業のイメージとは真逆なんだとか。
自然と闘いながらの重労働だが、今から農業を始めたいと思っている方へのメッセージとして、爽やかな笑顔でこう語る。
「秘訣は、楽しむ事だと思います。実際に、良い事ばかりですので、ご心配なく!」

料理を教えるのも使命

もちろん、料理家としての活動も積極的だ。『食卓に笑顔を』をテーマに家庭でもできる簡単で華やかなレシピを提案しつづけている。
そして、遂に待望の書籍が8月5日に発行となった。
そのタイトルは「揚げる 焼く 野菜のチップス 果実のチップス」である。(Amazonはこちら
チップスと言えば、ただスライスして揚げるだけのイメージが大半のように思う。
そのためだろうか。チップスのレシピ本が今までなかったのは。
「チップスはシンプルな料理で、テクニックは必要ないけれど、非常に奥が深く、切り方、品種、調理法によって味が大きく変わるんです」とのこと。
野菜ごとの特長を活かしたバラエティ豊かなチップスが楽しめる、魅力ある一冊だ。

畑にいる時から野菜と向き合っている藤田さんならではの今回のお野菜メニュー。
ビールにもワインにも合う野菜のおつまみレシピ、ぜひお試しあれ。

|極細フレンチフライ ローズマリー風味|

<材料> (2人分)
じゃがいも 2個
にんにく 2片
ローズマリー 1枝
強力粉 大さじ3
塩こしょう 適量
オリーブオイル 適量

<RECIPE>
①じゃがいもを2mmの厚さにスライスし、2mm幅の棒状に切り、袋に入れる。強力粉を加え、袋をふって粉を全体にまぶす。

②鍋に潰したにんにく、ローズマリー、①がひたるくらいのオリーブオイルを入れ、中火で加熱する。

③にんにくから泡が出て来たら①を加え、中火で加熱し続ける。

④菜箸で触りかさりとして、きつね色に色づいたらザルにあげる。

熱いうちに塩こしょうをふる。

<POINT>
※③の時に一気にじゃがいもをいれると泡が拭き出てとても危険なので、様子を見ながら少しずつ加える。また、温度が上がりすぎていても一気に泡が吹き出るので、温度の上げ過ぎにも注意する。
※じゃがいもを入れてから少し経つと柔らかく崩れやすくなるので、あまりいじらない。焼き固まってきてから、菜箸でかき混ぜながら加熱する。

|茄子とトウモロコシの塩レモン蒸し|

<材料>(4人分)
茄子 2個
玉蜀黍(トウモロコシ) 1個
玉葱 1個
パプリカ 1個
にんにく 1片
塩レモン 1個分
オリーブオイル 大さじ1
好きなハーブ 適宜
※塩レモンがない場合は、塩小さじ1/2とビネガー小さじ1を加える。

<RECIPE>
①ナスは皮をむき、1/4に切る。トウモロコシは3cmの輪切りにする。パプリカは種を取り、縦に8等分に切る。玉ねぎは1/4に切る。にんにくは包丁の腹で潰す。

②鍋に野菜をいれ、オリーブオイルをまわしかける。野菜が熱を持つ程度まで加熱する。

③塩レモン、ハーブ、水1カップ(分量外)を入れてフタをし、中弱火で10分〜15分蒸す。

④茄子がトロトロになっていたら全ての野菜を取り出し、水分が多いようであれば、とろりとするまで煮詰めて、野菜にかける。好みで塩コショウ、ビネガーをかける。

藤田承紀(ふじたよしき)

菜園料理家 藤田承紀(ふじたよしき)

プロダンサーから怪我をきっかけに料理人に転身し、イタリア・トスカーナ地方のレストラン「IL PELLICANO」や、ローマの老舗「ALCEPPO」にて伝統的なイタリア料理を学ぶ。
帰国後、農業を始め、現在は菜園料理家という肩書きで活動中。
有機栽培と自然農法で野菜を作り、レストランや直売所に出荷しているほか、小学校の親子や調理専門学校生を対象に「野菜塾」を開催。
「よしきの野菜塾」が船橋の畑にて月に1回、10時〜14時で開催。
農作業と収穫を行った後、採れたて野菜を使った野菜たっぷりの簡単イタリアンを参加者全員で作り上げます。こちらはHPのブログでお知らせ。
http://fujitayoshiki.com 

都内での料理教室、企業へのレシピ提案のほか、アメリカ大使館大使公邸内の菜園プロデュースも行っている。
「東京ガスライフバル北赤羽料理教室」
家でも出来る簡単イタリアンを、各自が計量から行う実習式で指導。
http://www.tglv-kita.com/cooking/index.htm

著書:「揚げる 焼く 野菜のチップス 果実のチップス」2014年8月5日発行
Amazonはこちら

更新: 2014年8月27日

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