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編集部が訪れた美味しい名店『足跡レストラン』|神田まつや|神田

編集部の足跡コメント

今回の足跡レストランでご紹介するお店は、東京を代表する言わずと知れた老舗「神田まつや」。小説家の池波正太郎のエッセーにもたびたび登場し、蕎麦を食べさせたら右に出るものなしと言われた古今亭志ん朝がここで弟子たちに手本を見せたという逸話があったり。さらに最近では某ハリウッド俳優の自撮の現場としても話題になりました。そんなエピソードが多く存在する名店なのですが、開店から常に賑わう店内は相席必至。例え総理大臣でもハリウッド俳優でも、誰が来ようと「向いの席に失礼します」となるのです。

1925年に建てられ、奇跡的に空襲を免れた建物は都が選定する歴史的建造物であり文化財としての価値も高い。その中では、昼から蕎麦前を愉しむ紳士に、週に何度も通っているのではと思しき常連さんに、はたまた東京観光と見える外国人のグループなどなど、幅広い客層が、蕎麦の味に、この雰囲気に、思い思いに心をほぐしているのです。

「神田まつや」の蕎麦はそば粉が十に小麦が二の外二。茨城県の馴染みの農家から仕入れるそば粉と小麦を、店内奥のガラス張りのスペースで打っています。細めに仕上げられた蕎麦はみずみずしく、喉越し良し、そして蕎麦の香りが優しく鼻に抜けるのです。

そして、なんといっても神田まつやといえば、辛めのつゆ。出汁が上品に香りながらも、濃い味のつゆは、そばの先にちょこっとつけていただくのがおすすめです。

ついつい頼んでしまうのが丼物。こちらのかき揚げ丼はまっすぐ伸びたエビが4本にサイコロ状に切られたプリプリいかのかき揚げが載っています。甘辛タレを纏ったかき揚げは、まだほのかにサクサク感が残っており、具材のジューシーさと香ばしさとタレの香りが重なります。お吸い物には湯葉と三つ葉が。

かき揚げ丼についてきたお漬物をいただきたながら、食後に熱いお茶を。とはいえ次のお客さんも待っているため長居は禁物。老舗と言えど肩ひじ張らぬ雰囲気で、周りのみなさんわいわいと陽気に蕎麦とお酒を愉しんでいますが、なんとなく背筋が伸びて、ひととき蕎麦と向き合いたくなる。そんな気持ちにさせてくれる、さすがの老舗なのです。

神田まつやカンダマツヤ

神田まつや

住所:
東京都千代田区神田須田町1-13
TEL:
03-3251-1556
営業時間:
11:00~19:45LO、土・祝11:00~18:45LO
定休日:
日曜日
URL:
http://www.kanda-matsuya.jp/

更新: 2017年7月26日

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