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✈︎WORLD FOOD PORT. ロシア発・モスクワの「ギンザ」とは

「ロシアで日本のうどんが人気」なんて情報は小耳に挟むものの、 まだまだロシアは少しだけ遠い国。
そんな今、なんと海を越えたロシア・モスクワで「ギンザ」という言葉が有名なそうなのですよ。
今回はモスクワ在住の、ブラウン 中島 万喜さんに最新飲食情報をレポートしていただきました!!

ロシア発「ギンザ プロジェクト」

一体何のことだと思いますか?
ロシア政府の、モスクワ日本化プロジェクトではありません(笑)
モスクワに歩行者天国を作ろうという計画でもないのです。

これ、実は今ロシアで最もホットな、飲食店をメインとした業態開発の会社名なのです。今まで数々のヒットを飛ばし、スポンサーとのコラボ、PR、とにかく、関連する事業を一手にプロジェクトと呼んでおり今までに手掛けたものは100を超えています。

モスクワの観光名所である、スターリン建築の1つ、歴史あるウクライナホテルの最上階部分は「ギンザ プロジェクト」がプロデュース。

ウクライナホテル(左)とイタリアンレストラン「Buono」(右)

イタリアンレストラン「Buono」、「Mercedes Bar」、そして隠れたエレベーターでしか登れない超ラグジュアリーカラオケクラブ「Trubadur」 。

Mercedes Bar(左)とBarから眺む新都心ビル群(右)

モスクワ新都心ビル群に入る「Sixty」ビジネスセンタービルのルーフトップレストラン「carlson」も彼らが手掛けています。

「Sixty」(左)と「carlson」(右)

モスクワへ移住した後、多くのロシア人やアメリカ人から「ギンザ」と聞き、当初は何の事か頭を悩ませましたよ。

少しづつ判明したこの「ギンザ プロジェクト」

2003年に、サンクトペテルブルグで「ギンザ」という名の和食店をオープン、その成功から全てが始まったそうで、社名の「ギンザ プロジェクト」とは、その最初のレストランからきているのです。それからというもの、数々のヒットを飛ばし、ロシア国内での地位は不動に。
2009年には、NYにロシアンキュィジーヌ「Mari Vanna」をオープン、続いて同業態をMiami、LosAngels、ワシントンD.C、ロンドンにオープン。

Ginza(左)とMari Vanna(右)

更には、「ギンザ プライム」と名付けた、24時間体制の最上級ラグジュアリーと謳うプライベートコンシェルジェサービスも開始しています。

多くのロシア人は、東京の「銀座」は知らずとも、ロシアの「Ginza Project」は誇り、リュクス系モスクビッチは「私達には”Ginza”が有る」と語ります。

日本から遠く離れたロシアの地で、大きく花開き世界へ飛翔たく「Ginza」日本人である私は、大変複雑な心持ちです。
http://eng.ginzaproject.ru/MOSCOW/

さて、タイトルを見てモスクワの和食店プロジェクトの紹介だとお思いで、少しがっかりした方もいらっしゃるといけませんので、念のため、モスクワの和食市場についても、触れておきましょう。

モスクワの和食市場

モスクワでは空前の日本食ブームが未だ継続しています!

プラネットスシ(左)とイポーシャ(右)

無数に広がる、ロシア人による日本食ファストフードは、とどまる所を知らず、モスクワで最大のチェーングループ、ロス インターレストランホールディングスは、日本食チェーン店「プラネット スシ」他で約240店舗を経営。
3位のアルカジー・ノヴィコフグループは日本食業態「マーリンスカヤ・イポーニャ」や寿司テイクアウトチェーン店 「スシ・ヴェスラ」他で約100店舗を経営しています。
ちなみに、2位はマクドナルドと言ったら規模を想像し易いでしょうか。他にも「ヤキトリヤ」「タヌキ」「Tokyobay」など日本食レストランは本当に沢山あるのです。
前述のギンザプロジェクトも「イポーシャ」の業態で健闘中です。

NOBU(左)と丸亀製麺(右)

日本人が関係する和食店は多くなく、高級店ではモスクワで有名な誠司さんの「Seiji」。彼はリッツカールトンの和食も監修されていました。
そして、最近ホテルビジネスにも参入された松久信幸氏が世界中で展開する「NOBU」。
中級クラスのお店としては「」「青空」、デリバリーサービスもある「」。これらのお店ではお寿司や鰻、天ぷらなど外国人も判り易い和食が頂けます。
そしてファーストフードとしては、最近話題のセルフうどんで市民の胃袋を満たしているのが”丸亀製麺”。日本の1.5倍のお値段でも、モスクワ内のレスト ランと比較してお値打ちなんです。以前からあった”うどんやさん”の経営者が、グレードアップしたようですね。

地元食材マーケット

高級と名のつくスーパーマーケット、「グローブスグルメ」や「アズブカフクサ」のイートインコーナーは必ずと言って良いほど、寿司バーが併設。そして、中心部の殆どのスーパーマーケットでは、日本食材が売られているという現状です。
私の見解からすると、和食材はスーパーマーケットを高級に見せる役割も果たしているようにみられますね。
ビジネスがどんどん加速化し、外資系大手スーパーマットも台頭する中で、市民はと言うと未だ社会主義体制にノスタルジーを抱く方も多く、基本的にのんびり ペース。お買い物なども、産地直送型、地元のルイノックと呼ばれるファーマーズマーケット的な市場ですませている方が多いように思います。

食品ルイノック市場

食品ルイノック(http://blog.makinaka.com/?eid=1061481)は、中心部には15箇所ほどあり、中でもダニーロフスキールイノックの質が一番良いと知られており、私も和食用の新鮮なお魚やフルーツ、スパイス類はこの市場で購入します。

まだまだ大きなギャップを残す、モスクワ。
今も、華麗な歴史に育まれた文化と共に、大きく進歩の一途を辿っています。

更新: 2013年8月21日

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