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TOKYO ELITE RESTAURANT|世界に自慢したいシェフ
|アイデンティティのあるイタリア料理のシェフ[25]|

現地イタリアから発進する食のトレンド最新事情

ここまでは、東京でのイタリア料理についてお伝えしてきましたが、ここからは、イタリア在住のジャーナリスト池田匡克さんに、現地イタリアにおける食の最新事情を追っていただきました。まずは、イタリアの最新フードTOPICSからお届けします。

【TOPICS01】 百花繚乱ストリートフード ローコストがキーワード

いまイタリアで巷を賑わしているのはストリートフード。これはパニーノやフリットなど、従来路上で食べられていた伝統的なスナックや軽食にスポットライトが当たり、脇役から主役へと昇華したムーブメントだ。フィレンツェのランプレドットやパレルモのパネッレ、スフィンチョーネ、ジェノヴァのファリナータ、ミラノのモンデギーリ、さらにはピッツァやパニーノなどはその代表格で、従来はそうした地方でした食べられなかったストリートフードが、最近ではイタリア中のさまざまな場所で食べられるようになった。またストリートフード・トラックなどイタリア各地でのイベントも盛んで若者を中心に安くて美味しい、しかも伝統的な食が見直されている。

ローマで人気のサンドイッチ型ピッツァ「トラピッツィーノ」とテスタッチョ市場の名物パニーノ店「モルディ・エ・ヴァイ」

【TOPICS02】グルテンフリーは是か非かパスタの苦手なイタリア人

最近イタリアでは「グルテン・フリー・メニュ」という表示がやけに目立つ。これは生まれながらにグルテン・アレルギー、つまり小麦製品を食べられないイタリア人が増えていることを意味している。現代社会が生んだ弊害だ。

【TOPICS03】フードコート化が進むイタリアの市場

近年イタリアではローマのトリオンファーレ市場(写真左)、テスタッチョ市場(写真右)、など市場のフードコート化が目立つ。これはバルセロナのサン・ジュゼップ市場など、スペインで成功している市場ツーリズムの影響。

【TOPICS04】クラフトビール黎明期イタリアのビールが今熱い

ここ10年ほどでイタリアのクラフトビール、小規模なビール生産者は非常に増えた。代表的な生産者は「バラデン」「32ヴィア・デイ・ビッライ」「ブルトン」「ペトロニョーラ」などだが、いずれもストリートフードと好相性。

【TOPICS05】ヘルシー&ライトなピッツァ&パン

「太りたくない」という理由で現代のイタリアではパンとピッツァの消費が落ちているが、逆に増えているのが長時間発酵、古代小麦などを取り入れた新世代のパン&ピッツァ。写真はその代表、ローマの「ボンチ」のピッツァ。

池田匡克さん

  池田匡克さん

イタリア国立ジャーナリスト協会会員、フォトジャーナリスト。出版社勤 務の後1998年に独立し渡伊、現在 フィレンツェ在住。イタリア料理の最 前線を写真と文章でルポルタージュする。主な著書に『イタリアの 老舗料理店』『シチリア美食の王国 へ』など多数。

Photo & Text 池田匡克 Masakatsu IKEDA

※こちらの記事は2015年11月20日発行『メトロミニッツ』No.157に掲載された情報です。

更新: 2017年4月6日

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