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春の余韻と夏の薫り
|初夏とワイン-Wine Out![2]|

初夏ワインを買うための手引き
「料理との相性」「購入時の予算感」

最高気温が25℃まで上がる5月。ご機嫌な太陽と心地良い風が吹く初夏にこそ楽しみたいのが、 軽やかで爽快な白ワイン。これを”初夏ワイン”と勝手に定義!ということで、最適な初夏ワインを上手に買えるコツをワインライターの葉山考太郎さんに教えてもらいました。

Lesson02 料理との相性

料理をヒントにワインを選ぶ、マリアージュの基本はコレ!

「この料理とワイン合うね!」。今までにどこかでそんな会話を聞いたことがあるかもしれませんが、ただやみくもに試してみても相性の良い組み合わせを見つけるのは至難の技。しかし実は、料理とワインの相性には原則があるのです。だから、ショップでワイン選ぴに困った時は、合わせる予定の料理を店員さんに伝えることによって、そのお料理に合うワインへ導いてくれますよ。料理が決まっていなかったとしても、BBQ、ホームパーティ、ピクニックなどシチュエーションを伝えるのでもOKです。これさえ押さえればOKな基本原則をご紹介します。

ワインと料理のマリアージュ 〜基本原則5力条〜

その1 地方性を合わせる
ワインとその産地の食材や郷土料理など、同じ風土で育ったもの同士を組み合わせる。同じ地方で作られたワインとチーズの組み合わせもオススメ。
例:甲州のワインと甲州鶏の焼鳥、ロワール産のワインとロワール産のシェーブルチーズ

その2 格を合わせる
フォアグラ、伊勢エビなどの高級料理には偉大なワインを合わせるなど、ワインと料理の価格を合わせると良い。家庭料理に合わせてデイリーに楽しむなら、安価なワインで十分。
例:家庭料理にデイリーワイン、伊勢エビとDRCのモンラッシェ

その3 同調させる
白ワインと白身のお肉(豚・鶏)、赤ワインと赤身のお肉(牛・仔羊・鴨)など、色や、味付け、香り、重さなどを合わせると良い。
例:豚肉のクリームソース煮に白ワイン、レモン風味のサラダとすっきリした白ワイン

その4 補完させる
塩分のある料理に甘いワイン、揚げ物にすっきりした白ワインなど、お互い似ていないのに、お互いの良さを引き立てるまさにマリアージュ!!
例:ブルーチーズと貴腐ワインのソーテルヌ、トン力ツに柑橘系の香りの白ワイン

その5 困ったら泡頼み
スパークリングワインは、どんな食事とも容易に合わせられるのです。しかも炭酸には食欲増進効果があり、料理と楽しむお酒としてはもってこい。ビールのような万能さを兼ね備え、かつ高級感も演出できるスパークリングワインは一石二鳥!

Lesson03 購入時の予算感

やっぱり予算は重要ですよね。正直に予算を伝えましょう!

やっぱり高い方が美味しいのかな?と悩んだり、お店の奥にある高級そうなセラーに足を踏み入れてしまって、予算を言い出しにくくなっちゃった…、とか、なかなか予算って伝えにくいですよね。そこでワインショップの方に実際のところどうなのかを聞いてきたところ、正直に予算を伝えてOKだそうです。「1,500 円〜2,000円の間でお願いします」とか「3,000円以下で」などズバリ伝えた方が選びやすいようなので、遠慮せずに店員さんに伝えてみてください。きっと店員さんのプ口意識に火がつき、予算範囲内の至極の1本を選んでくれますよ。

Q なぜワインの値段にこんなに差があるの?

1本500円のものもあれば、一生に一度くらいお目にかかりたい200万円のワインまで。同じ飲み物でこんなに値段に差があるものは、他にはないのではないでしょうか。しかし安いワインだからと言って、美昧しくないのではありません。安いワインは機械収穫をするなど、大量生産で安定的に造られるから安く造ることができるのです。一方、高級ワインは、同じ面積の畑から収穫する量をかなり抑えたり(その方が畑の養分が分散せず、ブドウに凝縮感が出るため)、人による手摘みで収穫するため人件費がかかっているなどの理由があるのです。とは言っても、それだけで4,000倍ほどの差はありません。この差は年間数千本しか生産されないなどの希少性によるもの。そのワインをめがけて、世界中のワインマニアが殺到。そうやって一気に値段が急騰しているのです。死ぬまでに一度は飲めますように…。

Illust 岡村優太 編集協力 葉山考太郎 Text 松島千冬
※こちらの記事は2015年4月20日発行『メトロミニッツ』No.150に掲載された情報です。

更新: 2017年4月11日

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