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編集部が訪れた美味しい名店『足跡レストラン』|長寿庵|銀座

編集部の足跡コメント

連載「足跡レストラン」では、編集部が行きつけのお店や、注目しているエリアの名店など、実際に足を運んで、食べて、飲んだレポートをお送りします。

今回ご紹介するのは銀座にある「長寿庵」というお蕎麦屋さんです。「長寿庵」といえば1704年に京橋五郎兵衛町の地に最初の「長寿庵」が開業して以来、のれんわけによって連綿とその歴史が刻まれ現在においては関東を中心に300店以上存在するという、「砂場」、「更級」と並ぶ蕎麦屋さんの一大派閥。どの店が、どこの暖簾分けなのかその系譜をはっきりたどることができ、2002年には暖簾会が「長寿庵協同組合」と法人化されています。中でも、中心的な役割を担っていたのがこちらの「銀座 長寿庵」。ただの街そば屋にはあらず、なんと今ではどこでも見かけるメニュー「鴨せいろ」発祥のお店でもあるのです。

創業は1935年。現在は3階建のビルになっており、1階と2階は客席、3階では自家製麺を打っています。その麺は少し緑がかっているのですが、そばの若葉から精製したハイルチンをお客様の健康のために混ぜているから。玄そばも自家栽培で北海道旭川市江丹別町に自家農地を持っているというこだわりようです。そばつゆも全て無化調で、濃口醤油、薄口醤油、味醂、三温糖、弱アルカリ性の水で作る「かえし」に鰹節、宗田鰹節、鯖節でとった「一番だし」を加えて作っており、甘辛のお味の奥に香るだしの風味がなんともたまらないのです。

やはりこちらに来たらいただくべきは「鴨せいろ」。冷たいそばを温かい汁で食べること自体が考えられなかった1963年に、店主の子どもが食べていた鴨南うどんの残り汁にざるのそばをつけてみたところ美味しかったことをきっかけに、何度も汁の改良を重ね考案されたものなんだとか。一度、火を入れることで染み出た鴨の脂の旨みと、甘辛のかえしが相まって、その味は病み付きに。蕎麦も喉越しが良く、つけ汁の味に負けない香りを持っています。ほのかに香る柚子がまた良いアクセント。実はこちら、のびのび育った国産の鴨を使用しているためか、鴨南蛮も美味しいのでぜひお試しいただきたいのです。

さらにもう一品ご紹介したいのが、冬季限定の牡蠣南蛮です。おおぶりの牡蠣が6つも入っており、別皿にはすだちと白髪ねぎが。牡蠣のエキスを堪能しながら食べ進めるうちに、半分だけ天ぷらになった海苔の旨みが染み出て、さらにすだちでさっぱりいただける。この時期だけのお楽しみのひとつ。

昼間は近くのビジネスパーソンに交じって、そばがきやら出汁巻きやらつまみと一緒に一杯ひっかけている常連さんも。夜は豊富なつまみメニューに、〆に鴨せいろというお客さんも多いとか。銀座という地で長年愛されている街蕎麦の雄「長寿庵」にぜひ訪れてみてください。

銀座 長寿庵ギンザ チョウジュアン

銀座 長寿庵

住所:
東京都中央区銀座1-21-15
TEL:
03-3561-2647
営業時間:
11:00~15:00、17:30~21:30、土曜日11:00~14:00
定休日:
日曜日、祝日
URL:
http://www.choujyuan.co.jp/

更新: 2017年2月1日

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