SPECIAL

食と暮らしを豊かにする特集記事はこちらです

編集部が訪れた美味しい名店『足跡レストラン』|釀造科 オリゼー|錦糸町

編集部の足跡コメント

連載「足跡レストラン」では、編集部が行きつけのお店や、注目しているエリアの名店など、実際に足を運んで、食べて、飲んだレポートをお送りします。

ミシュラン1つ星の焼とり店「とり喜」や、銀座「由松」の系譜を継ぐ天ぷら「はせ川」といった名店があり、旬のつまみが美味しい居酒屋「七伍屋」、南インド料理の「Venu's South Indian Dining(ヴェヌス サウス インディアン ダイニング)」、安定の定番麺飯料理からヌーベルシノワもいただける下町のハイカジ中華「中国酒家 大三元 (ダイサンゲン)」など、なかなか侮れない錦糸町のレストラン事情。

そんな中、カジュアルで小洒落た雰囲気の中、肩ひじ張らずに美味しい日本酒とワイン、そして健康食として注目されている発酵食品を取り入れた料理+炭火焼をいただけるお店があります。2015年5月にオープンした「釀造科 oryzae(ジョウゾウカ オリゼー)」。なんでも店主は東京農業大学醸造科を卒業、醸造酒や醤油、味噌などを造る際に使われ、漫画「もやしもん」のキャラクターでもお馴染みの麹菌の一種「アスペルギルス・オリゼー」から店名をつけたそう。季節を感じる美味しいお通しでまず心をつかまれ、適材適所に提案される日本酒やワインと、料理のペアリングにますますファンになってしまう、そんなわざわざ錦糸町にまで足を延ばす価値のあるお店。なかなか当日の予約は難しいお店ですが、16:00からやっているので0次会に、または21:00以降なら当日でも入りやすい、そんな使い勝手の良さもあるのです。

まず一杯目にいただいたのは北海道で今年から醸造を開始した「ドメーヌ・モン」の「Monpe(モンペ)」。ドメーヌ モンが醸造したぺティアンというシンプルな名前の由来。亜硫酸の添加はなく、無濾過、無清澄でほどよい発泡感と酸味が飲み心地よい、1杯目にふさわしいワインです。お通しは3品で、左から煮豆、ヤーコンのキンピラ、そして醪が和えられた菜の花。寒い冬から春の足音が感じられる一皿。

こちらに来る楽しみのひとつがフルーツを使った白和えです。「イチゴとブルーチーズの白和え」はフレッシュなイチゴの甘みに、ブルーチーズの塩みが相まって美味。上に載っているのはスーパーフードのアマランサス。懐かしい味でほっこりするのですが、ひとつひとつの食材が調和し、1皿の中のバランスが絶妙な、なかなか攻めた逸品です。

続いてはあんきもの西京味噌漬け。これがとろける食感、あんきも自体にもクセがなく、口馴染みの良いお味に丁寧な仕事が感じられます。添えられている味噌にもあんきもの風味が移っており、これだけでつまみになってしまう、お酒が進む1皿です。

こちらの魅力はワインも日本酒も品ぞろえが豊富なこと。なのでついついどちらで攻めるか迷ってしまいますが、あんきもが美味しすぎたため日本酒にシフト。鳥取県は諏訪酒造の「純米吟醸 満天星 みどり」。透明感のあるキレイなお酒ながら、熟成を経た旨みが感じられます。ここで追い打ちをかけるように酒の進むおつまみ、えびとでびらがれいの一夜干しをいただきました。スナック感覚でいただけるサクサクの海老と、噛みしめるほどに味がでるでびらがれい、日本酒がとまりません・・・。

そして、最後にいただいたのが、来店されるほとんどのお客さんが注文するという「もろみ味噌つくね」と「豚バラ肉と自家製ザワークラウトの塩角煮」。つくねは軟骨のコリコリした食感が心地よく、上にかかっているもろみ味噌はデミグラスソースのような濃厚な美味しさ。塩角煮に添えられているマスタードは自家製、そしてザワークラウトは自家発酵、やわらかく煮込まれた塩漬けのお肉、様々な旨みが相乗するメインにぴったりのお料理です。この日は日本酒でいただきましたが、どちらもワインと合わせても美味しそう。

という具合に料理によって日本酒とワインどちらも楽しめる、そしてどちらも凝ったラインナップのお店はなかなかありません。日本酒の品ぞろえも常時40種類ほど多く、迷ってしまう要素が多いのですが、そこは店主の提案に身をゆだねて。訪問を重ねるたびに、また違った魅力が見えてくるお店なのです。

釀造科oryzaeジョウゾウカ オリゼー

釀造科oryzae

住所:
東京都墨田区錦糸4-12-3
横田ビル 1F
TEL:
03-6658-8464
営業時間:
17:00~23:00LO、日14:00~22:00LO
定休日:
月曜日
URL:
https://www.facebook.com/jzk.oryzae

更新: 2017年1月18日

この記事が気に入ったら
「シェア」しよう

最後までお読みいただき、ありがとうございます

pagetop