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編集部が訪れた美味しい名店『足跡レストラン』|喜臨軒|池尻大橋

編集部の足跡コメント

若手料理人の登竜門である「RED U35」では2015年に「海鮮名菜 香宮」料理長・篠原裕幸さんが、2016年には「スーツァン レストラン 陳」副料理長の井上和豊さんがグランプリを受賞、雑誌「BRUTUS」では「町の中華」特集が組まれたりと、東京ではハイエンドから日常食、現地の様々な地方料理を再現していたり、まさに多彩な中華料理がいただける環境が整っています。なかでも高級中華でもなく街場の中華でもなく、ビストロのような小洒落た内装で、価格帯もカジュアルながら、お料理は本格的、そんなお店が増えて、中華料理の楽しみ方の幅が広がったのは2014年くらいでしょうか。その中でも異彩を放っていたのが今回ご紹介する池尻大橋「喜臨軒」。オーナーシェフの安澤さんは中国での修業経験はないものの、周りがほぼ全員香港出身という環境の中で広東料理を学び、フレンチやイタリアンなど食べ歩きの中で得たエッセンスを活かしながら、モダンチャイニーズを体現されています。

長崎県は五島列島、熊本県の天草、そして小笠原諸島などから仕入れたハタ、ムツ、カサゴを使った蒸し魚料理や、大きな肉団子を煮込んだふわふわの「獅子頭」など、ディナーでは名物料理の数々を堪能できますが、ランチのメニューも目移りしてしまう逸品ぞろい。4種のナッツと自家製辣油の担々麺、自家製の滑らか豆腐を使った麻辣豆花ご飯の土鍋仕立てといったメニューが並びますが、こちらに来たら食べたくなるのがあんかけ焼きそばなのです。

まずは、ランチについてくるじっくり蒸した中華スープで素敵な午餐が始まります。野菜の甘みが溶け込み、シイタケや鶏肉も入って、ほっとする美味しさが食欲を刺激し、後に続く料理への期待感を増してくれます。スープをいただいたら、気まぐれ前菜3種盛り。この日はシェフ曰くおにぎらずならぬ“腸詰めない”という腸詰めの中身をパテ風にしたもの(写真手前)。添えられた唐辛子をメインに四川調味料をブレンドした味噌がまた美味しい。写真中央はザーサイとしらすの和物でピリ辛。奥は砂肝と大根を炊いたもの。

そして本日のメインの豚肉とマコモ茸のあんかけ焼きそば。やわらかい細切り豚肉の旨み、マコモ茸の食感の滋味深い味わいが、甘辛のあんでまとまり、焼き色の付いたそばに絡みます。具材の内容はおよそ季節によって変わります。焼きそばをご飯にすることも可能で、訪れるごとに楽しみなひと皿です。

そして喜臨軒の定番でありいつも単品で追加してしまう焼売。つやつやした皮はぷりぷり、さらに中に入ったえびもぷりぷり、叩いた豚肉の旨味が凝縮された肉肉しい焼売はファンが多いのも頷ける美味しさ。

最後のデザートも秀逸。リンゴのプリンはカラメルの苦味と爽やかなリンゴの甘みが相まって絶妙なバランス。そしてサツマイモのケーキはしっとり、お芋の甘みが感じられつつも心地よい後味でランチを締めくくります。通常、平日は前菜かデザートか選択するのですが、この日は両方ともいただきました!(土曜日のランチは前菜とデザートがセットになっています)

最近では「東京最高のレストラン2017」や雑誌Hanakoの「東京ベストレストラン2017」特集でも名前を見かけ、さらに人気に拍車がかかってる様子。それでも慢心することなく、挑戦し続けるシェフの姿勢が垣間見れたランチのひととき。ますます通ってしまうお店なのです。

喜臨軒キリンケン

喜臨軒

住所:
東京都世田谷区池尻3-2-5
コンフィアンス流来 B1F
TEL:
03-5787-6982
営業時間:
11:30~14:00LO(火~土)、18:00~22:15LO(月~土)
定休日:
日曜日、月曜日のランチ
URL:
http://kirinken.com/

更新: 2016年12月28日

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