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【こだわりの一皿】
ルンビニ・ククラ「ネパールレストラン クンビラ」|恵比寿

人気レストランの思いを「この一皿」の誕生秘話を通して発信します。弊社編集部員が足を運び、ファンになっているお店のみの掲載です。

恵比寿の路地にそびえ立つ、ヒマラヤの形状をした建物が、ネパールレストラン「クンビラ」。
この地にすでに20年、知る人ぞ知る名店である。
そもそも、ネパール料理とインド料理のイメージが曖昧の方も多いはず。
しかし、今回の取材を通じ、本来のネパール料理を知っていただきたく、「クンビラ」の創業者ディルマヤさんの息子さんである、Maki leon Ashis D.さん(以下、Makiさん)にお話しを伺うとともに、ネパールの宮廷料理である「ルンビニ・ククラ」をご紹介する。

創業36年のクンビラ。なんと発祥の地は、長野県だという。

「私の母が長野県上田市で小さいお店を開店したのが始まりです。その後、長野市を経て、80年代半ばに憧れだった、東京広尾へ出店。そして1994年に恵比寿の地に移転して、今年でちょうど20年です」

ネパールの食文化はとても豊か。その理由は、シルクロードに由来するそうだ。

「ネパールの料理はまさにフュージョン料理と言えると思います。
炒め物をはじめ、小籠包のような『モモコ』という伝統料理は中華料理に近いですし、スパイスがたっぷり使用されているさっぱりとしたカレーはインドと似ています。しかし、ナンではなく、バトーラというヨーグルトを練り込んだパンでカレーを食べるなど、ネパール独自の食文化として確立しているのです」


東から西へ。大陸を歩く商人たちによって、食文化も流通され、交流を図っていったのだろう。

ネパールではお祝い事があった際に、一頭もしくは一羽の命をいただく慣例があるという。
それは、命あるものを絞め、血は神様へ捧げ、肉は人が食すことで、その動物は階級があがって生まれ変わるという輪廻転生が伝えられているからだそうだ。

「今回ご紹介する『ルンビニ・ククラ』も、鶏を丸ごと一羽使用した料理です。鶏は様々なスパイスを染み込ませ、一晩寝かせます。その後、お腹の中にこちらもスパイスで風味をつけたご飯とゆでたまごを入れて、2時間かけて蒸し上げ、最後にカシューナッツとヨーグルトで作り上げたオリジナルのソースをたっぷりとかけて召し上がっていただきます。これは、実際に宮廷に招かれて王様の前で料理をした一品としても、誇り高きネパール料理です」

この「ルンビニ・ククラ」は、まったく持って辛くなく、むしろ口当たりはまろやかで優しい味わいだ。
中に詰められたご飯とたまご、ソースと混ぜながら食すると、まるでリゾットのよう。通常一羽は3~4名様分とのことだが、この半身をお一人でペロリと召し上がってしまうファンの方もいるそうだ。

Makiさんは言う。

「様々なスパイスやハーブを仕入れに年に2回はネパールに足を運びます。ネパールの高山ハーブはとても優しい味わいですし、野菜のスパイスも野菜本来の味わいが強く、お肉を漬けたりするのには最適です。そして、そこには忘れてならないネパールの岩塩も。とにかく、ネパール料理は医食同源という言葉そのものの、カラダにとてもよい料理ばかり。そしてもちろん100%手作り、完全無添加なんです」

ネパールに位置する聖なる山の名前「クンビラ」が伝えたいことは、“ネパールの食文化はとても豊かであるということ“。
ぜひこの一皿「ルンビニ・ククラ」を通して、感じてほしい。

Maki leon Ashis D.さん

Maki leon Ashis D.さん

日本人とネパール人の初ハーフ男子として、長野県に誕生。
中学卒業後、カナダへ留学。
カナダのホテルスクールで経営学を学び、25歳で帰国。
99年より、母がオーナーである、株式会社クンビラのネパールレストラン「クンビラ」で勤務。
2005年~2010年の5年間、某外食企業の本部勤務を経験。
2010年より再び、「クンビラ」の経営に携わる。
現在は、ネパールと日本の架け橋になるべく活動を積極的に行っている。

ネパールレストラン クンビラネパールレストラン クンビラ

ネパールレストラン クンビラ

住所:
東京都渋谷区恵比寿南1-9-11
TEL:
03-3719-6115
URL:
http://www.khumbila.com/

更新: 2014年7月9日

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