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✈︎WORLD FOOD PORT. 「スイス発・シンプルでサスティナブルな食文化 Vol.2」

Lee Yiu Tung / Shutterstock.com

世界各国の食文化事情を現地よりお届け。現地在住の生の声や、最新情報をチェック!
WORLD FOOD PORT. |Switzerland|

スイスと聞いて一般的にすぐに思い浮かべるのは「ハイジ」「アルプス山脈」「永世中立国」といったところでしょうか。意外にもヨーロッパの他の国と比較すると日本ではまだまだ知られていないスイス。フードポート編集部はこの夏、在日スイス大使館からのお声かけをいただきスイスへ!直接体験することで、奥の深いスイスを知ることができました。

今回のメディアツアーのテーマが「食」、そしてキーワードは「サスティナブル(継続可能な)」。ということで、これから1か月、スイスの魅力をたっぷりお届けしようと思います。王道のスイス文化から、最先端の企業訪問までたっぷりと体験してきた編集部エディターからのレポートです!

|週末やお祝い事時に食べる「三つ編みパン」|

スイスのパンの歴史は古く、最初のパン焼き職人が登場したのは、632年だと言われています。スイス人はかなりのパン好き。スイス全土には3000軒ものパン屋があるとのこと。今回の滞在でも、様々なところでパンと出会いました。その中でも印象的だったのが「三つ編みパン」。このパンは、古くからスイス家庭の週末の食卓に欠かせないスペシャルなパンだというのです。まず、このパンのことを知った場所は、有機肥育農家のHuber夫妻へ訪問したときでした。

Huberさんは、古城を持つ伯爵から土地を引き継ぎ、家族経営で有機農法に力を注ぐなど、農場経営者として積極的な活動をされている方でした。そして2000年以降、世界から農業実習生を受けいれており、今年はなんと日本の女性研修生が滞在をしていたのです。将来ファームレストランを開業するのが夢だという、北海道大学出身の谷口悠子さんから日々の活動を伺う中で、週末にのみ登場する「三つ編みパン」の存在を教えていただきました。

残念ながら訪問時は、店頭にありませんでしたが、週末になると近所の方がその農場でとれたミルクやバター、たまごを使用して焼き上げる「三つ編みパン」を求めて朝早くから足を運ぶとのことでした。そして、初めて「三つ編みパン」を食したのは、別日に訪問した有機農家(AlexandraさんとMartin Bigerさん)での朝食時でした。この日は、日本から訪問した私たちを歓迎するということで、特別に「三つ編みパン」を焼いてくれたとのこと。焼き立てでフワフワな「三つ編みパン」はバターの香りが漂い、幸せな気分になる味わいでした。もちろん、テーブルに並ぶはちみつ、バター、チーズにサラミとすべての食材が有機栽培で自家生産という環境が素晴らしく、有機先進国スイスの魅力を感じることができた朝食でした。

対象的に、スイスのパンメーカーHiestand見学をした際にもやはりこの「三つ編みパン」は登場しました。こちらのパン工場の見学をさせていただきましたが、スタッフの方がものすごい速さで三つ編みを編んでいるのが印象的でした。

そして、スイスブランドのこだわりとして、スイス産の食材にこだわって作っているそうです。冷凍パンとして日本への輸出も行われていますので、ホテルなどで目にする方も多いと思います。

|郷土料理「ロスティ」|

ロスティ=(独)RÖsti

スイスの料理といえば、「チーズフォンデュ」「ラクレット」など、やはりチーズにまつわるメニューが思い浮かびますね。全般的にスイスの食というのは、他のヨーロッパと比較すると、まだまだシンプルなものが多いようです。今回ご紹介するスイス料理は「ロスティ」。ジャガイモを細切りにし、フライパンで炒めパンケーキのような形に整え、表面がカリカリになるまで焼いたものが「ロスティ」です。ボリューム満点で登場するのがスイス流。

スイスで最初に出会った「ロスティ」は、山のレストラン「Wispile」。もっと素朴なものを想像していたので、いい意味で裏切る一皿でした。目玉焼きとたっぷりのチーズに覆われて、その下のジャガイモが見えないほど。シンプルな食材が組み合わさった郷土料理に一気にファンになってしまいました。そして、次に出会った「ロスティ」は総合商社である、M-industry社の社員食堂でした。
こちらの「ロスティ」は対照的にとてもシンプルな表情。

私はどちらの味わいも大好きでした。
なんと、M-industry社の「ロスティ」は真空状態(焼くだけ!)で、日本へ輸入が始まったようです。調理が簡単なので、これからのパーティシーズンにも大活躍の予感ですね。
私もこの冬は「ロスティ」ブームになりそうです。

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訪問先: Domaine Bovy :www.domainebovy.ch
取材コーディネート:在日スイス大使館
https://www.facebook.com/SwissEmbassyTokyo
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更新: 2016年8月16日

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